やくそく

智洋side ページ13

濱「こらぁっ！なに勝手に歩き回ってんねん！！」


あの後、二人で寝転がってたら、濱ちゃんの声に飛び起きた。



あ〜あ、見つかっちゃった。



濱「もー！ほんま、心配してんからな！とりあえず部屋戻るで！」

濱ちゃんに腕を引っ張って起こされて、しょうがなく病院の中へ戻る。




重「はーまちゃんっ！おんぶして〜」

濱「ちょ！頼む前から飛び乗っとるやんか！」


部屋に帰る途中、しげは濱ちゃんの背中に飛び乗って、おんぶしてもらってた。

濱「第一、お前神ちゃんより年上やねんで？ええの？こんなことして〜、恥ずかしないんか〜？」

重「別に」

あっさり答えたしげに、「あっ・・そう」と困った濱ちゃんは僕を見て苦笑した。



濱ちゃんは僕より年下の子をいっぱい診てて、濱ちゃんと一緒にいても他の子に構ってばっかなことが多くて。

なんかそれが嫌やったりもして。

でも、何故かしげには何とも思わなかった。


なんでやろう？



「なあ、今日の夜ご飯なに〜？」

濱「え？先生知らんなぁ」

重「ハンバーグがええな！」

「ええ〜、僕オムライスがええな。ケチャップいっぱいかかったやつ！」

重「神ちゃんオムライス好きなん？僕、オムライスのグリーンピース大っ嫌い！神ちゃんにグリーンピースだけあげるわ！」

「いらんわ！」



しげといるのは楽しい。


ちょっとしかしげとは一緒におらんのに、


これまでの笑ってなかった分、なんか全部笑った気がするんや。



濱ちゃんも、そんな僕にびっくりしたのか、

しげと言い合いする僕を見て、「もう仲良くなったんか〜」って驚きながらも嬉しそうだった。

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