● ページ32
あなたside
「…今日はもう、終わりですよね？」
村「…せやな。」
なのに…
村上先生は動こうとしない。
周りを見回すと、
また診察室には私と村上先生だけで…。
「…じゃあ、帰りま…」
村「詩ちゃん、元気か？」
「えっ…詩ですか？元気ですよ。」
"帰ります"って言おうとしたら、
村上先生の言葉に遮られた。
「あ、でも一昨日…かな。
保育園で外で遊んでたときに
思いっきり転んだみたいで…
今、膝におっきな絆創膏貼ってます^^;」
村「えっ！大丈夫なん？」
「傷自体は大きいけど浅いんで
すぐ治ると思うんですけど…
"おひざいたいからあるけない〜"
"おきがえできない〜"って
甘えん坊になっちゃって(笑)」
村「ははっ(笑)
それは大変やな〜(笑)」
「…あ、そうだ。村上先生、
今度テレビ電話してもいいですか？」
村「…俺とか？」
「詩、喜ぶと思うので…
"自分でお着替えせぇ！"って
叱ってください(笑)」
村上先生の言うことだったら
聞くと思うんだよね…(笑)
村「はは、ええで！(笑)
俺、テレビ電話とかやり方分からへんから
そっちからかけてもろえええ？
いつでも出れるようにしとくから。」
「ありがとうございます(笑)」
治療終わったのに…
こんなに長々とお話してていいのかな？
…嬉しいけど。
村「…次の予約、どうする？
また後で連絡くれてもええけど…」
「いえ、もう来週のシフトも出てるんで…
えーっと…来週も水曜日がいいです。」
村「水曜日な、ちょっと予約確認するわ！
待合室で待っててな！」
「はい、わかりました。」
待合室に出たらもう、
事務の人が会計を用意して待っててくれて。
すいません、遅くなって…
と謝りながら支払いを済ませてると
村上先生が出てきた。
村「また、今日と同じ時間でもええ？」
「私はいいですよ。
この時間って、予約いれる人
少ないんですか？」
ちょうどお昼前だし、ね…。
村「……まぁ、せやな。それでええわ！」
「……？」
何か他に理由があるんだろうか…？
村「…ほな、気ぃつけて帰りや！」
「ありがとうございます^^」
その日の夜、詩がどうしてもって言うから
早速村上先生にテレビ電話をして…
久しぶりに先生と話した詩は
もうおおはしゃぎ。
村『詩ちゃんお姉さんなんやから、
一人でお着替えできるやろ〜』
電話でそう言われた詩は、
次の日からちゃんと一人で着替えてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき - このお話は続編書く予定ありますか？続きが読んでみたいです！！ (2019年12月6日 5時) (
レス) id: 01c718ac19 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» なんもです！！！ はい！！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: c44bf9e494 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ひろみさん» お返事遅くなり申し訳ありません;;ヒナちゃん担さんに楽しんでもらえて安心しました(*´-`)笑 最後までお読みいただき、ありがとうございました！ (2019年11月16日 14時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - Aiさん» お返事遅くなり申し訳ありません(>_<)紫さんのお話私も楽しく書かせていたので、きゅんきゅんしていただけて嬉しいです！最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^) (2019年11月16日 14時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - 私、マルひな担なので、このお話ほんとにキュン死するかと思いました…… (2019年11月11日 7時) (レス) id: c44bf9e494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年8月25日 20時
