無限大パラメータ。〈∞〉

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あなたside




横「…俺のこと、騙せると思ったん？」


「だ、だましてなんか…っ…」


横「俺、医者やで？

体調悪いのなんか、すぐ分かるやんか。」


「…っ…悪く、ないもん…っ…(涙)」



きみくんにバレてしまい、
目にじわじわと涙が浮かんでくる。



「ぐすっ…大丈夫、だもん…っ…(涙)」


横「大丈夫かどうかは、俺が判断する。

一回家の中入るで？」


「…っ…(涙)」



手を引っ張られて家のソファーに逆戻り。



横「熱は？測った？」


「んーん…(涙)」


横「とりあえず熱測ろう。体温計どこ？」


「あそこの、引き出し…(涙)」


横「…あ、あったあった。

はい、お熱自分で測れるな？」


「…っ……熱、ないもん…(涙)」



絶対熱あるから…
熱を測ってしまったら、
お出かけが中止になっちゃう…(涙)



横「…お熱ないなら測っても大丈夫やろ？

それともあれか？

俺が挟んだらんと測れへん？(笑)」


「…っ…自分で、できる…っ…(涙)」



渋々、きみくんから
体温計を受け取って脇に挟む。



横「…ちゃんと脇ぎゅってせな。」



少し低い数値がでるかなと思って
少しだけ脇を浮かせてたらすぐバレて
きみくんに腕を押さえられた。




横「…37.7℃。どこが熱ないねん^^;」


「……体温計、壊れてる…(涙)」



思ったより高い数値で、
知った瞬間余計に身体が怠くなる。



横「壊れてへんって^^;

身体、しんどいやろ？素直になり？」


「やだ…っ…ｸﾞｽｯ…

きみくんと、おでかけ…するの…っ…(泣)」



お出かけが中止になっちゃう…
そう思ったら目から涙がぽろぽろ零れた。



横「…そんな体調やったら無理やろ。

食欲やってないやろ？」


「ｸﾞｽｯ…やだっ…やだぁ…っ…(泣)」



身体がしんどいのも。


せっかくのきみくんとのデートが
ダメになっちゃったことも。


きみくんの職業がお医者さんなのも…。



横「今日はお家で休んでよう？

元気になったらまた

メシ連れてったるから。」


「ｸﾞｽｯ…だって…きみくんお仕事…っ…

しばらく、ゆっくりできないって…(泣)」


横「…大丈夫。絶対時間作るから。

だから、今日はあかん。

お医者さんとしても、お兄ちゃんとしても

外出することは許可できひん。

ええ子やから…な？(撫」


「ぐすっ…うぇ〜ん…っ…(泣)」



悔しくて悲しくて…
子供みたいに泣きじゃくる私の頭を
きみくんはずっと撫でてくれてた。

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