認められない訳 ページ37
「選べェ訓練に戻るか俺に殺されるかァ」
地を這うような声でそう言われた善逸は、ガクガクと体を震わせながら絶叫していたが、その内うるさいと激怒され呆気なく気絶させられていた。炭治郎はそんな彼を不憫に思いながら抱え、Aは衝撃的な一部始終に目を見開き固まっていた。
「運べ」
「あ、はい！」
炭治郎が慌てて善逸をおんぶする。一方、不死川は声をかける間もなくスタスタと先を歩いて行ってしまった。
「あの、ご無沙汰してます不死川さん」
「私達も今日から訓練に参加させていただきますので、宜しくお願いします」
慌てて後をついて行き、彼の背に向かって二人は挨拶声する。しかし、くるりと首だけをこちらに向けた不死川は一言、こう言い放った。
「調子に乗んなよォ、特にお前、俺は認めたわけじゃねぇからなァ」
不死川は炭治郎の方に視線を流した。
Aはそんな言い方ないのではなかろうかと割って入ろうとしたが、言われた本人は対して気を悪くしておらず、それどころか火に油を注ぐような発言をする。
「大丈夫です！！俺も貴方を認めてないので、禰󠄀豆子刺したんで！」
「ちょ..ちょっと炭治郎！」
これにはさすがのAも肝を冷やす。
不死川はふと歩みを止めて、ピキリと額に青筋を立てている、かなりご立腹だった。Aは横目に見て泣きそうになる。
炭治郎はそんな様子を知ってか知らずか、前を歩いていた筈の不死川を通り越して屋敷方面へスタスタ行ってしまった。
ー不死川が禰󠄀豆子を刺した件..ー
これについてはもちろんAも把握はしてはいる。当然妹を刺したという事実については許しがたい思いはある一方で、不死川の行動自体は鬼殺隊の柱として当たり前の行動であった事も理解しているつもりだ。
鬼殺隊に在籍する者のほとんどが、皆身内を鬼に殺された者達だ。ましてや柱にまでのし上がった人達は、鬼への強い憎悪を原動力にして、力をつけてきた者達も多いと聞く。
(不死川様にどんな過去があったのかはわからないけれど..)
「不死川様」
「あぁ？」
虫の居所が悪いのか、キッと鋭い眼差しをAに向かって投げつけてくる。一瞬怯んだが、何とか物おじせずにAはこう言い放った。
「彼...炭治郎の事を認められないというのは、わかります。貴方にも事情は色々あるでしょうから。でも、どうかわかってやってください。あの子は、禰󠄀豆子が身内だから守ったわけじゃない。」
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八千代(プロフ) - ゆるどあさん» 合間見て更新していきたいと思うので、今後とも宜しくお願いします(*´-`) (2022年1月19日 19時) (
レス) id: cc4d50fa77 (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - ゆるどあさん» ゆるちゃん最新話まで読んでくれてありがとう！(*´◒`*)まさにゆるちゃんの言う通りもう少し炭治郎は硬派だろうなぁと思ってるんだけど、可哀想になっちゃって結局今に至ります笑 表現とか褒めてくれてありがとうね！なかなか私生活が忙しくなってきたけど、 (2022年1月19日 19時) (レス) id: cc4d50fa77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - と頷きながら、積極的すぎないか炭治郎！？とかドキドキしながら読ませて貰いました💕相変わらず言葉遣いとかか心の表現の仕方が物凄く綺麗で、素敵で、浄化されるような不思議な感覚になるね笑プライベートとの両立は大変だと思うけど、更新頑張ってね！また来ます！ (2022年1月19日 15時) (レス) id: db34c5bdbe (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - 八千代ちゃんお久しぶりです！やっっと最新話まで読み終わったよ！！私の予想では（炭治郎の性格的に）無惨様倒すまでは引っ付かないんだろうなぁと思ってたから、ちょっと驚きながらもそうだよな、小さい時から我慢してたんだもんなぁ、寧ろ今までよく頑張ったよ→ (2022年1月19日 15時) (レス) id: db34c5bdbe (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます！(*´-`)いけない関係ってどきどきしますよね。更新頑張りますので、どうぞ今後とも宜しくお願いします！ (2021年6月28日 10時) (レス) id: cc4d50fa77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八千代 | 作成日時：2021年6月10日 20時
