★虹色の瞳に映して 〜壱〜 ページ39
※鍛錬の末、巫の異能を自由に使いこなせるようになった夢主と炭治郎のお話。刀鍛冶の里での雑談時。
※ちょっと炭治郎が狂気的なので注意。
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少しずつ巫一族の事がわかってきたと、A姉さんは嬉しそうにはにかんでいた。
きっと、
何はともあれ、彼女の心が安定の方向に向かっているのならそれでいい。
A姉さんの、こういう表情を眺めている時が、俺にとっても至福の時だから...
そんな惚けた事を考えながら彼女を見つめていると、A姉さんは何かを思い出したようにハッと顔を上げた。
「あ、そう言えばね!この前やっと巫の異能を使いこなせるようになったの。今までは能力の解放までは何とか出来てたけど、姿見まで自由に変えることは出来なかったから。やっと胡蝶様や珠世さんに血を渡すことが出来た。これが禰豆子を人間に戻す、前進になるといいのだけど」
「そうなのか、凄いじゃないか!きっと前進になるよ、間違いない。ありがとう..A姉さん」
きっと、禰豆子の為を思って必死に頑張ってくれたんだろう。少しでも自分が力になれたらと、昔から彼女はそういう人だ。大切な人の為なら努力も労力も惜しまない。
そんな彼女の背中を見ながら育った俺も、人の為に尽くし大切なものを守れる男になりたいと思うようになった。
そう意気込む俺に、A姉さんは常に一歩前から振り返り、優しく手を差し伸べてくれたのだ。
あの頃の俺には大きく見えたその手も、今ではか弱く小さな手の平。
今度は俺が、その手を包み込むように握り返して引いていきたい。
(いつからだろうな..そう思うようになったのは)
こんなにも昔と今の景色は違うし、気持ちの重みも全然違う。
彼女への愛しさがこみ上げる度に、胸が軋むような疼くような、不思議な感覚に囚われる。
自分を制御しきれなくなりそうな恐怖にもかられるが、それでもこの感情は、単純にとても暖かく心地がいいのだ。
だから、どんどん
全て溶けきったらどうなってしまうのだろう?そんな不安など片鱗も感じない。それはそうだろう、何故なら快感でしかないのだから...
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ライ - 全然大丈夫です!むしろ八千代さんの書いた星詠みの設定凄く好きなのでその設定にして頂けるとこちらも嬉しいです♪ありがとうございます! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
ライ - ありがとうございます!!こちらこそよろしくお願いします!! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - ライさん» ただ基本星詠みの番外編とさせていただいてるので、設定はそちらに寄せさせていただきますのでご了承ください。頑張って書きます! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 769605b6ca (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - ライさん» コメントありがとうございます(*´-`)その設定は私としても大好物です笑 是非リクエストに応えさせたいただきたいので宜しくお願いします。 (2020年9月18日 12時) (レス) id: 769605b6ca (このIDを非表示/違反報告)
ライ - いつも更新楽しみにしています!勝手なのですが、炭治郎がヤンデレで夢主が他の男性と仲良くしているのを見て激しく嫉妬するお話を書いて頂けませんか…?良ければお願いします!! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八千代 | 作成日時:2020年8月1日 19時