★無自覚の恋慕 〜壱〜 ページ22
※無一郎の心境の変化(恋心)が蜜璃ちゃんにバレるお話。蜜璃視点。
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先日の柱合会議で炭治郎君達の処遇をどうするかの話し合いがされてから、まだそう日が経っていない今日。再び柱の剣士達が召集される事になった。
こんなの前代未聞だわ...。
竈門兄妹、そしてその子達の姉であり巫一族の竈門Aちゃん。彼等が鬼殺隊に入ってからというもの異例の事態が多発している。
この流れが、はたして吉と出るか凶とでるのか、それはまだ、神のみぞ知るといったところだろう...
「皆、多忙のところ誠に申し訳ない。早速だが、未定だったAの処遇についてだが、つい昨日対応が決まった。無一郎、君からの報告と言う事で宜しいかな?」
「はい、お館様。」
お館様から命を受けた無一郎君が一歩前に出る。
確かに、Aちゃんの対応については、元星柱様の意思の元、あの時まだ意識不明だった彼女が目覚めてから話す事になっていたが、無一郎君がその役を自ら買って出ていた。
あの時の彼は、どうやら個人的な事情があったようで、正直それもいいものではないような気がしたから、その結果がどうなったのか、実は蜜璃自身もハラハラドキドキしていたところだ。
ー...Aちゃん、私としては今まで通り炭治郎君達の側にいれるようになって欲しいけれどー
だって、せっかく久方ぶりに再会した家族なのだから、またすぐに離れ離れになってしまうなんて可哀想だわ。どんな事情があれど、私が本人達の立場だったら耐えられない。
どうか良い結果でありますようにと、密かに胸の前で祈るように手を合わせたのだった。
「結論から申しますと、竈門Aについては、今まで通り戦いの前線で刀を振るう事を許可しました。彼女にはそれ相応の覚悟があるとみなした。あの子は、本部に縛り付けておけるような、そんなたまじゃないです。この結論は、お館様にも既にご承知頂いてます。」
いつも通り、無一郎君らしい年齢のわりにきびきびとした冷静沈着な報告ではあったけれど、最後の方は、ほんの少し雰囲気が柔らかくなったのを感じた。他の柱の人達がどう感じたかはわからない、
ただ...無一郎君の心境に、先日とは異なった変化があった事は間違いなかった。
ー何があったのかしら?..ー
「うむ..まぁ、親方様と時透がそう言うのであれば、まるきり反対も出来まい。ただ実力についてはまだまだだ。その辺りはどう考える?今回だってギリギリだったのだろう?」
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ライ - 全然大丈夫です!むしろ八千代さんの書いた星詠みの設定凄く好きなのでその設定にして頂けるとこちらも嬉しいです♪ありがとうございます! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
ライ - ありがとうございます!!こちらこそよろしくお願いします!! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - ライさん» ただ基本星詠みの番外編とさせていただいてるので、設定はそちらに寄せさせていただきますのでご了承ください。頑張って書きます! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 769605b6ca (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - ライさん» コメントありがとうございます(*´-`)その設定は私としても大好物です笑 是非リクエストに応えさせたいただきたいので宜しくお願いします。 (2020年9月18日 12時) (レス) id: 769605b6ca (このIDを非表示/違反報告)
ライ - いつも更新楽しみにしています!勝手なのですが、炭治郎がヤンデレで夢主が他の男性と仲良くしているのを見て激しく嫉妬するお話を書いて頂けませんか…?良ければお願いします!! (2020年9月18日 12時) (レス) id: 36dcb4ceb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八千代 | 作成日時:2020年8月1日 19時