かわりになれたら。【mfmf】

18.ご相談 ページ20

まふまふside


あの日を境に、そらるさんとは仲が悪く……とかはなってない

あっちは全然気にしてないし、僕は僕で変だなって思ってるだけだし

[ピルルルル♪]

電話がかかってきたので、スマホに手を伸ばす。画面を見るとAさんからだった

珍しいな、普段はメッセージなのに

ま「もしもし、Aさん?」

『真冬さん、今大丈夫ですか?』

ま「うん。どうしたの?電話なんて珍しいじゃないですか」

『今日はちょっと仕事が早く終わってね。あの、ちょっと聞きたいんだけど……』

ま「ん?」

『ら、来月の5日と6日て空いてたりしないかな?』

ま「え?ちょ、ちょっと待ってて」

僕は慌ててスケジュールを確認する

えーと来月の5日と6日?予定を見るとこの二日間にとどまらず、その週は打ち合わせは何もない

やることと言えば歌ってみた録るか曲作るくらいだけど、急ぎではないし。

でも、平日なのだが……

ま「空いてますよ。なんなら前の日も次の日もがら空きです」

『え!?そ、そうなんですか……あ、あのその日……』

ま「はい」


『デ、デート行きませんか……?』

ああ、デートか。……は?

ま「ごめん、もう一回言ってくれませんか?」

『い、嫌です。恥ずかしいし……』

ま「あの……そのデートというのは所謂、こ、恋人同士がするやつで合ってるんですかね?」

『ええまあ……』

まじか……え、Aさんと一緒に出かけるんだよね?

ま「わ、わかりました。じゃあ後で時間決めましょうね」

『はい、じゃあまた』

電話を切る。よし、いったん落ち着こう


まじでまじで!?俺デートすんの?あの人と?

いやまあそりゃ彼女だし……でも!

ああああああぁぁぁぁあああ、嬉しすぎるよ神様ああああ

今まで神がなんだらこの世がどうとかいう曲ばっか作ってごめんなさい、最高です

まさかAさんとそんなことする日が来るなんて想像もしてなかった。いや、そういうことじゃない。誰だ僕をそういう欲の塊みたいにしてる奴

とりあえずデートとはどうすればいいのかを……まともに聞けそうな友達がいねえ

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