21：苦手 ページ22
▽．
『す、すみません。お待たせして』
約束の場所にはすでに宮さんがいた
まだ１０分まえなのに
「俺もさっき来たとこやから」
そう言って笑う宮さんの笑顔はどこか胡散臭かった
まさに、営業スマイルとでもいうような
宮さんは苦手なタイプだな
．
カランコロン
昔ながらのベルの音が響く喫茶店
前にはコーヒーを飲んでいる宮さん
とても絵になっている
お客さんもこちらをチラチラと見ている
「お、お待たせしました」
私が頼んでいたパフェと宮さんが頼んだケーキがテーブルに置かれる
『お、美味しそうっ！』
甘いものに目がない私は少し興奮ぎみになってしまう
『いただきます！』
「いただきます」
口の中でとろけるこくのあるアイス
少し酸味のあるフルーツ
『美味しいです！』
すごく美味しくて、女性らしからぬスピードで食べていると
「Aちゃんはうまそうに食べるなあ」
『へ、変ですかね？』
「いや、かわええと思うよ」
宮さんは相変わらずのつくり笑顔でそう言った
．
「ほな、またな」
『はい。さようなら』
宮さんは苦手なタイプだけど
この日、宮さんとの距離が縮まったのは事実だった
こうして、私の接待デート(？)は幕を閉じた
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初月(プロフ) - 無名の雑魚Naさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです( 〃▽〃)頑張ります！ (2020年10月16日 17時) (
レス) id: 35c19a5e2a (このIDを非表示/違反報告)
無名の雑魚Na - めっっちゃ好きです!!!! 更新頑張って下さい!!! (2020年10月16日 15時) (レス) id: 323c2d6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初月 | 作成日時：2020年10月15日 17時
