友達…のち迷子__中編2 ページ24
「えーっと…ここはこうで……うーっと……ん？」
シナ……
「あっ……」
ずっと編んで解いてを繰り返し、使っていたお花はすっかりシナシナになっていた。
「うー…これ以上お花ブチブチ取りたくないな……」
ただでさえちょっと無駄にしちゃってるからなぁ……
うーんと迷いながら、首がこっていたのでぐるりと首をまわす。
「えっ、暗くない!?」
辺りはすっかり暗くなっていて、少し目をこらすと、日が沈みかけていた。
どうりで手元が見にくいと思った！
……何かボコボコもいなくなっちゃってるし……
特に周りを見ないで連れて来て貰ったから帰り道も分からないし……
……もしかして、迷子になった感じ!?
どうしよう!!!?もう帰れないの!?
まだまだやりたい事、沢山あるのに…！
……ん？待って。よくよく考えると、ボコボコが連れて来てくれたんだし、迎えにもきっと来てくれる筈！
気を取り直して、私は夜空を見上げて心を落ち着かせた。
……お花の冠が作れるようになったら、まず初めにギラさんにあげたいなあ…
…でもギラさんにお花？………似合わない！
私が手に持っているお花は可愛い感じのお花で、これをギラさんが頭に乗せたら…と考えると、少し可笑しくなってきた。
「ははっ、くふっ、うん……ふふふふっ…」
結構ツボに入ってしまって、止めたくてもなかなか止められなかった。
……フゥ…笑った笑った！
…いくら似合わなくても、あげるくらいなかいいよね？いつもお世話になってるし。
………んー…少し眠くなってきたなぁ…
目をパチパチさせて、眠気を振り払おうとしたけど、それは逆効果だったみたいで、すぐに眠気が襲ってきた_______
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作者名：かび x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 8時
