番外編__遊びと敵視 ページ19
んー……最近、ボコボコとばっかり遊んでるけど、そろそろ新しい友達も欲しいなあ……
別に、ボコボコといるのが嫌なわけじゃなくって、新たな刺激が欲しいというか……
と、ちょうどその時、少し大きめのチュチュが私の横を通った。
……チュチュと友達になってもなあ……
まず、話せないし手足がないから何も出来ないし……
仮に追いかけっこなんかをして、分離しちゃったら可哀相だし…
うーん……なかなか見つからないな……
ん？ちょっと待って。……デクババがいるじゃん！
あの子は別に遊べなくても、あのゆらゆらしている動きを見てるだけで何か楽しくなるし…
よし！デクババの所へ行こう！
ゆーらゆーら……
ゆーらゆーら……
「…いつもの事だから特に驚きはしないけれど……何をしているんだい？」
いつの間にか私の後ろにいたギラさんを振り向く。
「デクババの動きに合わせて揺れてるだけですよ？」
私はデクババに対面するようにしゃがみ、同じ動きをしていた。
「集中力でも高めるつもりかい？」
「いえ？これも一種の遊びですよ、あ、そ、び！」
「君にとってはそうかもしれないけれど、デクババのこの動きは、明らかに君を敵視しているものだよ。」
え？ただ揺れてるだけなのに？
しかも敵視って……じゃあ、いっつも私は敵として見られてたんだ…
……私ってそんな悪そうな顔してるのかな…？
「私は敵じゃないんだよー……」
と言ってデクババの顔をツンツンする。
「A…そんな事して、デクババが気を許すとでも……」
思ったのかい？という声がなんだかくぐもって聞こえた。
それに、私の視界は何故か黒く染まっていて………
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作者名：かび x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 8時
