魔族長と少女と (ページ16)

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友達…のち迷子__中編ページ16

ボコボコに服を引っ張られるまま走っていると……

「………綺麗…！」

そこは一面お花に包まれた草原だった。

お花を踏まないように、足場を確保しながら、少し探索してみる。

「ギャギャッ！」

と、得意げに鼻を膨らませるボコボコに、

「いい所だね！」

と言う。

ボコボコって意外に綺麗な所好きなのかなぁ…

でも、いっつもマグテントウとか集めてるから、可愛いものとかここみたいな綺麗な所が好きっていうのもなんとなく分かる気がする…

と、失礼な事を考えながら探索している間に作ったのか、ボコボコがお花の冠を渡してくれた。

「へー、ボコボコって、手、器用なんだね！」

……私は不器用だからなぁ…

あっ！この際、ボコボコにお花の冠の作り方教えて貰おう！

「ボコボコー、これの作り方教えてちょうだい！」

というと、

「ギヤッ！」

嬉しそうにして、お花をブチブチむしって、「見て覚えろ！」と言わんばかりに作り始めた。

よし！私も作ろう！