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探し人__中編 ページ13
そっか…私はおかしかったんだ……
初めて気付く事実に、少しショックを受ける。
でも今はそれよりも！！！
「ギラさん足早くないですか!?」
「あれが普通だろう？」
……スカイロフトでは結構足速いって、言われてたのになぁ…
みんなが遅かっただけ？
「まあ、Aもそこそこ速いと思うよ？…ワタシの足の方が速い。それだけさ。」
……ギラさんってちょっとした所で大人気ないというか、子供っぽいというか……
なら…
「あそこの木からここまで、全力で走ってきて下さい！」
今見えている景色の一番遠い所の木を指差し、促す。
ギラさんが移動したのを確認してから、
「よーい……どんっ！」
と掛け声を掛けて…
「まあ、こんなものかな。」
____風が私の頬を撫でた。
60mはあるはずなのに……
「………1秒も経ってませんね！」
驚きを通り越して、最早感嘆、後の思考放棄に至った。
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作者名：かび x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 8時
