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クリスマス ページ29

​──今日はクリスマスイブだ。

そんな聖なる日に僕は
バイトをしている。

ため息しか出ない。
彼女がいない訳では無いのだが
なんとなく予定が立たず
この日まで来てしまった。

洋「はぁー…」

とか溜息をつきながら仕事をしていると
後ろの先輩から
「俺も同じだ!頑張ろうぜ!!」
などと無駄な励ましの声をかけられるのだ。

重い足取りでとにかく仕事をこなし、
なんとか閉店時間まで耐える。

洋(いつも9時半には上がれるのに今日は長いな…)

クリスマスの客の多さを恨み、仕事を終えた。

​───────

着替えて、外に出る。
外は真っ白で寒そうだ。

洋「さむ…。」

店から出ると、見慣れた後ろ姿が見えた。
それは、僕が今日見たくて見たくてたまらなかった彼女の姿だった。

洋「え…ちょっ、A!」

名前を呼べば、嬉しそうに振り返る彼女。
彼女の顔も、手も真っ赤で。

洋「いつから待ってたの…」

A「9時半近くに上がるって聞いてたから、9時15分くらいかなぁ。メリークリスマス、洋さんのサンタさんです!」

僕の大好きな愛らしい笑顔で笑いかける。

A「へっ!?」

抱きしめずにいられなかった。

A「ちょ、ちょっと!外だよ!外!ねぇ!ケーキ崩れちゃう…!」

…ケーキ?

A「いろんな人にクリスマスケーキをもらって、おうちにケーキいっぱいあって…洋さんにもあげたくて来たの!」

洋「連絡してくれれば…」

A「会いたかったんだもん!」

彼女の手に触れれば、氷のように冷たくて。

A「あったかい手だねぇ…」

なんてまた笑って言うから
僕は、僕のサンタの手を引いて

洋「一緒に帰ろう」

A「え、どこに?」

有無を言わさず、僕の家に連れて帰る。
サンタからのプレゼントがケーキだけなんて、
そんなの足りないに決まっている。

A「あー!洋さんの家か〜!私そんなことして朝帰りとかしたらお母さんとお父さんになんて言われるかなぁ」

隣で楽しそうに、僕にプレッシャーをかけてくる彼女。
せっかくだから、からかってみる。

洋「朝帰りさせるから、お父さんお母さんには謝っといてね」

A「えっ」

僕に手を引かれて焦った表情の僕のサンタは
冗談だよ!?ねぇ!?ほんとに朝帰りなの!?
などと言いながら着いてきている。

可愛い。ほんとに朝帰りさせてしまおうか。

ークリスマスー

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馬由(プロフ) - 空さん» わーーーー!ありがとうございます!更新せずすみません!頑張ります! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 3005827cae (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください!! (2020年6月21日 16時) (レス) id: 3e13b4f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 通りすがりのみりんさん» お返事遅れてすみません!!頑張らせていただきます!!!! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのみりん - 更新頑張ってください! (2018年10月21日 20時) (レス) id: 03b76dc7b9 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 花奈桜さん» ひゃー!ありがとうございます!非常に励みになります!!今後もよろしくお願い致します!! (2018年9月28日 23時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬由 | 作成日時:2018年3月30日 14時

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