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かえるのお姫様 ページ27

ーファンタジックだよ!!ー

洋「はぁーーーーー…」

僕は、魔王の手下だ。
毎日毎日ヒーローに立ち向かっては
いい感じのタイミングで退散する、というのを仕事にしている。

洋「やってらんねぇよ、こんな仕事」

人に憎まれてばかりで、常に敵を作って生きていく。
僕らは魔王様の手下以外は、人間も、動物も、植物だって、みんな敵なのだ。
欲深くなきゃいけないし、控えめな一般的な日本人男性にはキツい。

洋「たまには悪役にも日の目を浴びさせて欲しいよ……」

…なんて言えば、魔王様からの呼び出しを食らう…。

​───────

洋「今日はここらで退散だぜ!」

ヒーロー「こらー、まてー!」

​​───────
​─────
​──​─

洋「疲れた」

洋「あの調子じゃヒーローも絶対魔王のところまで辿り着かないぞ」

洋「うわっ。」

足元にかえるがいた。

洋「……お前も大変だな、こんな所にいたらヒーローに蹴飛ばされるぞ。」

なんだか急に、親近感が湧いてきて、
かえるを手に乗せてみた。
その瞬間。

ヒーロー「待て!逃がさないぞ!」

洋「っうわ、まっ…じか…」

ヒーローは、手から謎のビームを発する。
物理法則と自然の摂理をガン無視だ。

洋「…くそ…」

人間も、動物も、植物だって、敵。
しかし、僕は手の中のかえるを置いて逃げられずにいた。

手の中のかえるを庇いながら立ち回るのはさすがに限界があった。
逃げ回っていたが、追いつかれ、
直接、ヒーローの謎のビームを僕は身体で受けてしまった。

洋「っい…てぇ」

これ以上かえるを手の中に入れておけば、かえるも危ない。
僕は意識を手放す直前に、かえるを手の中から逃がした。

その瞬間、かえるが僕に口付けをした気がした。

​───────

目が覚めると僕は、ふかふかの布団の中にいた。
そして、そこには、よく分からないけれど美人のお姫様もいた。

洋「え…?」

A「起きたぁああぁ!」

訳が分からないうちに抱きしめられた。美人に。

洋「ま、ま、待って。なんですかこれ」

A「助けてくれてありがとございます運命の人!!」

洋「ど、どういう…」

話を聞けば、かえるはお姫様だったらしい。
呪いを解くには運命の人とのキスが必要だったと。

洋「…俺でいいの?」

A「あなたがいいんです!」

…悪役でも、悪いことばかりじゃないな。

ーかえるのお姫様ー

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馬由(プロフ) - 空さん» わーーーー!ありがとうございます!更新せずすみません!頑張ります! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 3005827cae (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください!! (2020年6月21日 16時) (レス) id: 3e13b4f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 通りすがりのみりんさん» お返事遅れてすみません!!頑張らせていただきます!!!! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのみりん - 更新頑張ってください! (2018年10月21日 20時) (レス) id: 03b76dc7b9 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 花奈桜さん» ひゃー!ありがとうございます!非常に励みになります!!今後もよろしくお願い致します!! (2018年9月28日 23時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬由 | 作成日時:2018年3月30日 14時

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