思わぬ幸運 ページ22
洋「あー、やば…」
部活が終わって、帰ろうと思ったが
教室に忘れ物をしていることに気づいた。
洋「教室戻るのめんどくさ…」
自分の教室までの長い階段を思い足取りで登っていく。
洋「…ん?」
自分の教室が見えてきて、ぼんやりと見ながら歩いていると、
誰かが残っているようだった。
こんな時間まで教室に残って勉強?
誰だろう。
洋「……あ」
ドアのガラス窓から覗いてみる。
…Aだ。
A「…」
思わず息が止まりそうになる。
横顔が、美しすぎた。
さらに、この教室に入ってしまえば
自分と好きな人がふたりきりになる、という事実にも胸の高鳴りを抑えられなかった。
洋「おーい。」
ドアを開けながら声をかける。
A「わっ。洋さん…?どうしたの?」
洋 「部活終わりだぞ〜」
平然とした素振りで答える。
A「そっかー、こんな時間までお疲れさま!」
そんなことを笑顔で言われて、ドキドキしないはずがない。
洋「ん、ありがと。」
A「んー…もうそんな時間なら私も帰ろうかな、洋さんはどうして教室まで戻ってきたの?」
洋「あ、忘れ物したんだよ。」
A「そっか〜」
帰る支度をする好きな人を横目に、
忘れ物を取る。
そして、ここで
『一緒に帰ろう』と言えば
どうなるか、考える。
洋「なぁ」
A「ねぇ」
声が重なった。
A「ん?どうしたの?」
洋「あぁ、いや。先に言っていいよ」
A「え、そう?」
好きな人は、髪の毛を手で触りながら僕を見た。
洋「ん?どうした?」
その仕草が、僕は、好きだ。
A「ねぇ、もうこんな時間だね」
洋「そうだなぁ」
A「こんな時間に、女の子ひとりで帰るのは…ねぇ?」
洋「え。」
A「一緒に帰ってくれない?」
忘れ物を取りに来ただけなのに
思わぬ幸運に恵まれた。
…このチャンス、ものにしなければ。
洋「そうだな、危ない。家まで送ってあげるよ。」
A「ありがとう〜!」
ー思わぬ幸運ー
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馬由(プロフ) - 空さん» わーーーー!ありがとうございます!更新せずすみません!頑張ります! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 3005827cae (このIDを非表示/違反報告)
空 - 更新頑張ってください!! (2020年6月21日 16時) (レス) id: 3e13b4f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 通りすがりのみりんさん» お返事遅れてすみません!!頑張らせていただきます!!!! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのみりん - 更新頑張ってください! (2018年10月21日 20時) (レス) id: 03b76dc7b9 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 花奈桜さん» ひゃー!ありがとうございます!非常に励みになります!!今後もよろしくお願い致します!! (2018年9月28日 23時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:馬由 | 作成日時:2018年3月30日 14時