平成最後の ページ15
A「平成最後の夏まつりですって。行きませんか？」
勇気を出して彼を誘ってみた。
洋「…夏祭りねぇ。夏祭りはいいんだけど」
A「ど？」
洋「平成最後のって。それ。どうにかならんのか。」
A「え、えぇ？」
洋「何にでも平成最後乗ってつけたらいいと思ってるだろ。趣も何もねぇわ。」
あまり乗り気じゃなさそう…。
今回は諦めるしかないのかなぁ…。
A「あー…そうかもしれない、ですけど…。」
洋「だろ？」
洋「でも夏祭りには行きたい」
A「あ、そうなんですね！？」
紛らわしい彼だ！！
とりあえず一安心。
浴衣、着て行ってみようかな。
───
彼女が走りながらやってきた。
浴衣を着ている。
転びそうで少し危なっかしいな。
洋「…あ。麻由。」
A「えへへー、浴衣ですよ！」
照れ笑いした顔が可愛い。
しかし、あしもとが少し不安定にみえる。
洋「…おい、足大丈夫なのか？ふらついてるぞ。」
A「え、あ、あぁ…これ、あんまり履いたことなくて…鼻緒も硬いのです」
洋「…抱き上げて運ぼうか？」
A「大丈夫です！！！」
洋「冗談だ。」
A「あーー！もう！」
すこし怒った顔もまた可愛いのである。
───
洋「…痛そうだな。足。」
…気付かれちゃったかな、
うまく誤魔化さないと！！
A「い、痛くないです！」
洋「ちょっと大通り抜けるぞ」
A「え、えぇっ。」
洋「ほら。見せてみ。」
A「…。」
彼に浴衣の裾を持たれて
逃げ場がなくなった。
赤くなった足を見せる。
洋「はぁ…痛いなら言えよ…。」
A「ご、ごめんなさい」
洋「…捕まっとけ、このまま花火見に行くぞ」
急にそう言って彼は
私のことを抱き上げた。
A「…え、？？！？！まっ、待ってください！お、お姫様抱っこ、うわぁああ、小さい頃からの夢が叶ってる…けど下ろしてください！！重いでしょう！！」
洋「重い。けどまぁお前のためだ」
A「嬉しいけど嬉しくない！！！」
洋「冗談。まぁお前ならお姫様っつーよりでかい赤ん坊だな」
彼はまた私をからかう。
顔が赤くなる。
A「それも冗談ですよね！？？！」
洋「……。」
A「ちょ、ちょっとー！！！」
ー平成最後のー
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馬由(プロフ) - 空さん» わーーーー！ありがとうございます！更新せずすみません！頑張ります！ (2020年11月12日 1時) (
レス) id: 3005827cae (このIDを非表示/違反報告)
空 - 更新頑張ってください!! (2020年6月21日 16時) (レス) id: 3e13b4f0d3 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 通りすがりのみりんさん» お返事遅れてすみません！！頑張らせていただきます！！！！ (2018年10月27日 21時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのみりん - 更新頑張ってください！ (2018年10月21日 20時) (レス) id: 03b76dc7b9 (このIDを非表示/違反報告)
馬由(プロフ) - 花奈桜さん» ひゃー！ありがとうございます！非常に励みになります！！今後もよろしくお願い致します！！ (2018年9月28日 23時) (レス) id: 8d9fe2f42d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬由 | 作成日時：2018年3月30日 14時
