ちっちゃいともくんと、私。２

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私 side











「よっしゃ、ともくん、いってらっしゃい！」











今日は、ともくんの運動会。





いつも通りだいきくんが迎えにきてくれて、今日は体操服で学校に行く。





胸に、かみやま、って私の下手くそな字で大っきく書いてあるのが、恥ずかしい。笑





だいきくんもともくんも、ハイタッチでいってらっしゃい。





今年は、3つとも種目に参加することをともくんと目標にしました。





そう、照史先生も昨日お電話くださって言ってたから、それが成功することをただただ願う。





本音は、元気で1日を終えられたらそれでいい。





転んで怪我しませんように、砂埃で喘息が出ませんように、太陽さんで熱中症になりませんように。











義母「Aさーん！」

「あ！ お義母さんお義父さん！こっちですー！」

母「神山さん、お久しぶりです〜！」

義母「お久しぶりです、お元気でした？」











今年も割といいところにシートを陣取って、5人で盛大にくつろぐ。





おばあちゃん組は早くもおしゃべりに花が咲いて、おじいちゃん組は早くもカメラのセッティング。





ともくんの愛され度がすごく伝わるのも、この学校行事ならでは。





パパもお空で見てるかな？





きっと、父兄参加競技とかでバリバリ頑張って格好つけるタイプだろうな、とふと旦那さんを思い出して、笑ってしまう。





運動場を見渡すと、ぞろぞろと子供たちが集まってきた。





ともくんもそろそろ出てきてるかな、と思って、照史先生に教えてもらった、救護テントに足を運ぶ。











「あ！ お母さんおはようございます！ ともくん、ママ来たで？」











すると、周りよりは断然涼しい救護テントに、早速イヤマフをつけたともくんが、足をブラブラさせながら椅子に座ってた。





たくましいやん！、と思ったのもつかの間、私を見つければ、テクテク歩いてきて、いつものぎゅー。





あらら、緊張してるのかな？、たくさん人いたもんね？





ぎゅー、し返して、伝える。





頑張ってほしいこと、そして、とにかく楽しんでほしいこと。











「じゃあ、またお昼ご飯の時に会おうね？ 照史先生、よろしくお願いします。」











聞こえにくかったのか、イヤマフをポイとする、ともくん。





だから、もう一回伝えて、バイバイのハイタッチ。





ちょっと不安そうな顔。





その分私は、しっかり笑顔でお別れした。





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