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私 side
「…はい、わかりました。 ありがとうございます、」
そこから、ともくんが寝てる間に淳太先生に電話をした。
いつも、淳太先生に直接電話をつないでもらうときは、お薬の相談をするとき。
ともくんには、てんかんのお薬がある。
けど、結構難しいお薬で、使わなくて済むならあまり使わせないほうがいい、といつも淳太先生から言われていて。
使う前には一本連絡をください、と言われてるから、今回も電話をさせてもらった、
お返事は、あんまりにもしんどそうなら使ってあげてください、とのこと。
たしかに、発作のたびにびっくりしちゃったり、泣いちゃったりしたらしんどいもんね?
とりあえずは、様子を見ることにした。
1日ゆっくりしてて、それで症状も落ち着いたら、お薬の出番はないから。
「あ、ともくん、起きたね? おはよう、」
そして、ちょっとお疲れさんだったのか、お昼の2時まで爆睡だった、ともくん。
起きてすぐにまた発作が起きて、絶賛びっくりのご様子。
大丈夫だよ、って声をかけて、お腹をトントン。
ふわふわ泣き出しそうだったけど、オムツもスッキリさせれば落ち着いた。
抱っこをすると、こてんと私の胸に頭を預ける。
やっぱりしんどそうだね、お薬しよっか?
「ともくん、お尻のお薬してもいい? ぴくぴくさん、バイバイできるよ?」
てんかんの日は、思考がのんびりさんになる。
それもてんかんの症状だから、言葉はゆっくり、かつ、やわらかい声で伝えて。
お目目をくりくりさせて、こくん、と頷く、ともくん。
えらいね? お兄さんだね?
頭を撫でて褒めてやれば、久しぶりのニコニコくんを見せてくれた。
「ともくん、我慢だよ? ふー、ってしててね?」
てんかんの薬は、座薬。
ともくんは、味もちょっと敏感なのか、服薬よりは座薬の方がおとなしくしてられる。
点滴よりも服薬よりも座薬派、まぁ、座薬なんてお熱下げる時とてんかんの時しかないんだけどね。笑
無事に入れられたら、またともくんを褒めちゃう。
恥ずかしいのか、ころんと丸まってて、ねこさんみたい。
「お薬落ち着いたら、ご飯食べようね? 何がいいかなぁ、なに食べられるかな?」
また、いつもの平和な日常が戻ってきそう。
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すぴん(プロフ) - まだまだ続きがあるとのこと、大好きなお話がまた読めるのは嬉しいです!完結までマイペース頑張ってください。楽しみ応援しています(^^) (2018年10月23日 15時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 終わってしまうんですね...この作品大好きです!新作も楽しみにしています! (2018年10月21日 19時) (レス) id: 43623a3210 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - お話が終わってしまうのは寂しいです。このお話好きでした。また、七不思議さんのお話楽しみにしていますね! (2018年10月21日 14時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
由菜〜きりかみ寄りのきりかみじゅん担(プロフ) - ともくんの優しい心や、周りの人の配慮に触れられるこの作品、大好きです!私もともくんみたいになりたいなーって(*´∇`*)これからも楽しみにしています! (2018年10月1日 23時) (レス) id: c2e0efe9b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭丸(プロフ) - 番外編でのんちゃんのお話も書いて欲しいです! (2018年9月29日 18時) (レス) id: ec8e103f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉都香 | 作成日時:2018年8月12日 13時