番外編《おっきいともくんと、私。》 ページ14
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私 side
「ともくーん、朝だよー？ 起きてー？」
今日も、長い睫毛をパタンと閉じて、ふわふわ寝てるともくんを、そっと起こす。
ここはともくんの1人部屋。
ともくんの落ち着くアロマの香りが、お部屋の隅々まで広がっている。
「もー、早くしないと学校のバス行っちゃうよ？ 遅刻なるよー？」
ともくんは、ルールとか決まりに誠実な男の子。
学校に遅刻するかもしれない、と分かれば、ぐーっと背伸びをして、お目目をパチパチ開ける。
ちょっと大人になったけど、それでも可愛らしいお顔。
親バカはいつになっても治る気配がありません。笑
「はい、起きて？ えぇー、ぎゅーするの？笑 恥ずかしいなあ、もうともくん、高等部なのに？」
寝癖を最大に爆発させながら、むくっと起き上がれば、私をじっと見て猛アピール。
ぎゅーしてよー、っていう目。
何歳になっても甘えん坊のともくん。
手を引いて立ち上がらせて、お望みのままそっとぎゅー。
ともくんがだんだん大きくなって、抱っこができなくなってからは、ずっとこのぎゅーがともくんの安心材料になっている。
「おはよう、ともくん。」
「………ぉ、はよ、…」
そして、そのまま少し吃らせながら、ポツリと朝の一言目。
初めて、おはよう、って言ってくれたのは、まだ小学5年生のころだったっけ？
158cmの私を、最近ちょびっとだけ抜かした、ともくん。
男の子にしては少し小柄な身体で、私にスルリと抱きつけば、首元をくんくんと嗅ぐ。
まま、きょうもいいてんきだね？
そうだね、おかげでお洋服がよく乾きそう。
「はい、おしまい！ 動きます！」
そして、その一言を伝えて、手をパンと鳴らせば、ともくんとの朝のふわふわタイムはおしまい。
背中をトントンと押しながら部屋を出れば、ともくんは一人でふらっとトイレにいく。
終われば、そのまま洗面所へ。
1回だけ手を洗えば、テクテク、私のいる台所へやってきた。
「はい、いらっしゃい。 ごはん、作りましょうね？」
「……ともくん、…からあげ、…」
「唐揚げ？ 朝から唐揚げは食べないよ？笑」
声変わりはまだ途中、いや、実はこれで終わったのかな？
そんな優しい声が、ふわふわと空気を漂う。
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すぴん(プロフ) - まだまだ続きがあるとのこと、大好きなお話がまた読めるのは嬉しいです！完結までマイペース頑張ってください。楽しみ応援しています(^^) (2018年10月23日 15時) (
レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 終わってしまうんですね...この作品大好きです！新作も楽しみにしています！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 43623a3210 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - お話が終わってしまうのは寂しいです。このお話好きでした。また、七不思議さんのお話楽しみにしていますね！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
由菜〜きりかみ寄りのきりかみじゅん担(プロフ) - ともくんの優しい心や、周りの人の配慮に触れられるこの作品、大好きです！私もともくんみたいになりたいなーって(*´∇｀*)これからも楽しみにしています！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: c2e0efe9b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭丸(プロフ) - 番外編でのんちゃんのお話も書いて欲しいです！ (2018年9月29日 18時) (レス) id: ec8e103f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2018年8月12日 13時
