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私 side
「あー、ヘルパンギーナかな？ ともくん、これは痛いなぁ、」
今回のともくんのお風邪は、ヘルパンギーナという、子供の中では毎年流行る感染症。
ちっちゃいのどに、ポツポツがいっぱいできてて、それがヘルパンギーナの特徴らしい。
そのせいで、お水をあげようと思っても、ごっくんできない、ともくん。
お口に入れても、いやいや、っていうように吐き出して。
その代わりに、腕にともくんの大嫌いな点滴が繋がってしまった。
もう泣けないのに、最後の力を振り絞るように号泣。
包帯でグルグル巻きにされる、腕。
はずしたい！はずしたい！、っていうようにパタパタ動く反対の手を抑えるのに必死だった。
「…あちゃー、これはお腹いたいいたいだったね、？、」
それに、この感染症はお腹にもくるみたい。
けっこう下してて、お手手もカサカサ。
お熱のときは、動くのもしんどいやろうから、基本的にオムツ生活になる、ともくん。
しかも、いつものパンツタイプやと、寝ながら替えにくいから、テープタイプにさせてもらった。
ごめんね、ともくん、赤ちゃんじゃないのに。
お熱と咳とのど、そして、お腹。
4つのパンチをくらったともくんは、もう完全にノックアウトしてた。
「大人にも感染するので、お母さんは念入りな手洗いうがいと消毒をおねがいしますね、」
そんなともくんは、マスクをつけた人が大っ嫌い。
痛いことされるの知ってるもんね？
だから、それをわかってくれてる淳太先生に、マスク以外の方法で最大限の予防をするように言われた。
オムツ替えをして、念入りに手洗いうがいをして。
ちょっとずつ落ち着いたところで、病室に大移動。
点滴と酸素と呼吸の酸素量を測る機械と、看護師さんが5人も着いてきてくれた。
私はともくんを抱っこして、背中をとんとんしながら歩く。
また熱くなってるような気がした。
あれ、解熱剤効いてないのかな？
心配になりながら、病室に着いて、ともくんの身体をそっとベッドへ。
けど、また離れたくないみたいで、お顔を歪ませながら嫌がっちゃう、ともくん。
しばらく抱っこ。
早くお家に帰れたらいいのにね。
そう思いながら、ともくんを落ち着かせる。
時間が過ぎるのが遅いようで、早かった。
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すぴん(プロフ) - まだまだ続きがあるとのこと、大好きなお話がまた読めるのは嬉しいです！完結までマイペース頑張ってください。楽しみ応援しています(^^) (2018年10月23日 15時) (
レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 終わってしまうんですね...この作品大好きです！新作も楽しみにしています！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 43623a3210 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - お話が終わってしまうのは寂しいです。このお話好きでした。また、七不思議さんのお話楽しみにしていますね！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
由菜〜きりかみ寄りのきりかみじゅん担(プロフ) - ともくんの優しい心や、周りの人の配慮に触れられるこの作品、大好きです！私もともくんみたいになりたいなーって(*´∇｀*)これからも楽しみにしています！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: c2e0efe9b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭丸(プロフ) - 番外編でのんちゃんのお話も書いて欲しいです！ (2018年9月29日 18時) (レス) id: ec8e103f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2018年8月12日 13時
