ちっちゃいともくんと、私。

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私 side











明日は、4限授業。





体育があるのか、頑張らないとね？





一生懸命声をかけながら、お目目がとろんとしてるともくんを起こしつつ、明日の準備。





寝る前のおしっこも行かないとやのにー。





もう、オムツにしたほうが、ともくんも気持ち楽かな？











「………っ、…んっ、…」

「はい、準備できたね？ おしまいおしまい。 もう寝ようね？」











眠たいのに寝かしてくれない、この状況。





それにともくんがだんだん我慢できなくなってきて、もうぎゅーから離れなくなっちゃった。





すぐにトイレに行って、そこでオムツに履き替える。





よかった、このままおしっこ漏らしちゃったら絶対パニックになるから、それまでには間に合ったみたい。











「はいはい、もう寝ようねー、？」











そこからはずっと抱っこ。笑





家事が片付くまでは、どうしても目を離したくなくて、ともくんをソファーで寝かせている。





昔はベッドで寝かせてたけど、その時に喘息の発作で、ともくん、苦しくなっちゃったことがあって。





逐一確認できる場所じゃないと怖くて仕方ない。





ソファーにころんと寝かせると、もう熟睡し始めの、ともくん。





いつもの、お耳に優しいともくんのお気に入りの曲をかける。





まあ、もう聞こえてないかもやけどね？





そんなともくんに、私は毎日、あることをする。











「ともくん、今日も一日、元気でいてくれて、ありがとね？」











ともくんに、言葉で気持ちを伝えること。





ともくんは、人の表情を読み取ることが苦手だから。





これは、ともくんが生まれた時からずっとしてる。











「ともくんは、ママの大切だよ？」











もしかしたら、明日になったら言えないかもしれない。





突然の事故でいなくなったりするかもしれない。





旦那さんがそうだったから。





思った時に伝えないと、絶対後悔しちゃうと思って。











「ママの、だーいすきなともくん。 …おやすみなさい。」











最後に、ちっちゃいすべすべのおでこに、キスをする。





もう赤ちゃんじゃないから、やめないといけないんやけどね。





ともくんのことが、愛おしすぎるから。











今日も1日が終わった。





また明日に、可愛いともくんに会えることを願って、残りの家事を始める。











(END)

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