11. ページ12
_
私 side
「ともくん、お手手繋いで、車乗ろうね？」
忘れ物がないか確認して、ともくんの大好きな車へ。
完全に窓を閉めて、そこから聞こえる街の音が好きなのだそう。
チャイルドシートにもたれて、目をウトウトさせながら、その音を気持ちよさそうに聞く、ともくん。
通ってる放デイまでは、車で15分。
15分じゃちょっと足りなさそうに、眉毛を垂れさせるのがいつものこと。
でも、着いた先が放デイであることを思い出して、おろして！、とお手手を私に伸ばす。
「こんにちはー。」
○「あぁ、ともくん、こんにちは！ のんちゃーん？ ほら、ともくん来たよ？」
そんな放デイの中で、ともくんが大好きなお友達は、同じ自閉っ子の、のんちゃんという男の子。
1年生やけど、ともくんよりぐんと背は大きく、だいきくん以上の凸凹コンビで、いつもニコニコし合ってるのだそう。
「あぁ！ ともくぅ！！」
○「のんちゃん、ちょっとお声大きいかなぁ？ ともくん、お耳うるさいうるさい、なっちゃうよ？」
自閉ぶりでいうと、ともくんほどじゃないけど、少し知的に幼くて、頭の中は3、4歳ののんちゃん。
だから、2人でいると、あのともくんがお兄ちゃんになってるんやって。
まだ、その瞬間はちゃんと見たことないんやけど。
今も、のんちゃんのふとした声にびっくりして、私の足に隠れちゃってるし。笑
「ともくん？ のんちゃんと会えたね？ 嬉しいね？」
しゃがんで、目線を合わせる。
そしたら、まさかのぎゅーをしてきた。
あれ、ここにきてまさかの行けなくなったかな？
そう思ったけど、それも一瞬だけで、目をくりくりしながら、私からリュックを、ちょうだい、と言うようにお手手を伸ばす。
よし、さすが2年生のお兄さんや。
ともくんサイズのちっちゃいリュックを背負わせて、いってらっしゃい。
次にお迎えに来るのは、5時半から6時の間。
それまでに小学校に行って、お買い物をして、夜ご飯を作ってる必要がある。
はぁー、今日も忙しいね？笑
○「では、お預かりしますね！」
「よろしくお願いします。 今日も小学校でも元気に過ごしてたみたいなので、特に問題ないです。」
○「わかりました！ ありがとうございます！」
(NEXT)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 948人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズWEST」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なー(プロフ) - 今、1番大好きなお話です。ともくんの成長を見ると泣きそうになるぐらい嬉しいです！すごい癒されます！移行しても頑張ってください！！ (2018年8月12日 15時) (
レス) id: 21607eee37 (このIDを非表示/違反報告)
琉櫂(プロフ) - 七不思議さん» ありがとうございます！全然大丈夫です。移行しても更新頑張ってください (2018年8月12日 13時) (レス) id: 7cf17c38fd (このIDを非表示/違反報告)
七不思議(プロフ) - 琉櫂さん» リクエストありがとうございます。 とてもいいお話だと思うのですが、設定上ダンスを習わせるのはちょっと違うのかなと思ったので、少し内容を変えて書かせていただきたいと思います。 ご了承ください。 (2018年8月12日 12時) (レス) id: eb5ea6ffae (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - ともくんのお喋りのリクエストをさせて頂きました。有難うございます！こっちまで泣きそうになりましたよ…成長したね！って物凄い感情移入しました、、これからも頑張ってください！ (2018年8月12日 12時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメント失礼します。いままで色々お話を読んで来ましたが、ここまで私のツボに入るお話は初めてです！（笑）これからも更新楽しみにしています(^.^) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 532d5f562d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 | 作成日時：2018年8月7日 13時
