お昼のニュース〜Ishibashi ページ22
後藤side
「ニュースです。
先ほど午後1時頃、東京都○○市にあります○○公園内の池の中から、
女性の遺体が発見されました。」
楽屋で３人くつろいでいると
テレビから聞こえていた物騒なニュース
きっと普段なら怖いなと思う程度で聞き流すのに
三人の視線がテレビへと向いたのは
都「なあ、これバシの家の近くの公園だよな？」
石「うん、そうだね。」
遺体の発見現場がバシくんの家の
すぐそばの公園だったから
「死亡推定時刻は昨晩の23時頃。
死因は何者かに首を絞められたことによる窒息死です。
女性の首には強く掴まれたことを示す犯人の手形、
身体中には無数の鬱血痕や歯形が残っていたようです。」
後「こわ、、、」
都「いややばいだろ、、」
あまりにも恐ろしい殺害方法に
身体が震えるのを感じた
都「これが本当のメンヘラってやつ、、？」
そんな俺らとは正反対に
落ち着いた様子でテレビに見入るバシくん
「被害者は公園の近くで働く○○Aさん、23歳です。」
後「えっ！？！？」
都「ちょ！！この子！バシがかわいいって言ってた子だよな？」
石「うん、そう。」
直接的な言葉は聞いたことはなかったけれど
バシくんがずっと可愛いと
気になるといっていたその女の子
好きであっただろう女の子が殺されたというのに
バシくんの口元は、、、笑っている？
都「おい、バシ大丈夫かよ。」
石「うん、平気。」
ようやくテレビから目線を離し
立ち上がったバシくん
石「かわいそうだよね。」
都「ん？」
石「殺したいって思われるほど、愛されちゃったなんて。」
小さく笑いが漏れたのを
隠すように口元を覆う手に
後「ねえ、バシくんその傷、、」
石「ああ、昨日猫に引っかかれた。」
昨日の別れ際まではなかった
生々しい
縦長に４つ並んだ傷と
その下に1つ爪が食い込んだような傷
「身体中の鬱血痕や首の手形、抵抗した際に爪の間に入り込んだ血液や皮膚から、
犯人の特定に時間はかからないとのことです。」
目の前にあるその傷と
ニュースキャスターのお姉さんが発した言葉
繋がっていく点と点
後「ちょっとバシくん！どこいくの。」
石「ん？トイレ。」
立ち上がり楽屋の外へと向かう後ろ姿
石「じゃあ。」
振り返った時に見えた顔は
俺たちの知っているバシくんじゃない
冷たい冷たい不気味な笑みを浮かべている
都「おい！バシ！」
その日以降
バシくんが俺たちの前に現れることはなかった
キスマーク〜Ishibashi→←この愛を全部〜Ishibashi
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なち(プロフ) - あくりるうぉーたーさん» あくりるうぉーたー様。ありがとうございます！感想とても嬉しいです！いつもご覧頂き誠に有難う御座います。感想とても励みになります！これからもよろしくお願い致します！ (2020年9月9日 9時) (
レス) id: 53910307d8 (このIDを非表示/違反報告)
あくりるうぉーたー(プロフ) - 突然失礼します、、！いつもいつもにやにやしながら()見させてもらってるんですが、今回のお話がツボすぎて思わず、、笑もう、最高でした、、薬漬けにされちゃうのめちゃくちゃ好きですいつも見てますこれからも楽しみにしてます！ (2020年9月9日 1時) (レス) id: 3d02122e62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なち | 作成日時：2020年8月31日 18時
