灰色〜Ishibashi ページ10
石橋side
薔薇色の人生
ドラマや漫画でよく聞くワード
俺の人生を色に例えるなら
、、、灰色。
そんな煌びやかな出来事もなければ
真っ暗なわけでもない
灰色がしっくりくる。
相方達と舞台に立って
仕事が終われば家に帰って寝る
眩しすぎない灰色の日々は、それなりに楽で
同じような日々をこれからも過ごしていければ
それでよかったのに
「はじめまして、24期のAです！」
突然の出来事だった
俺らのところに挨拶に来た後輩
期も年も2つ下の君
キラキラとした瞳は眩しくて
吸い込まれる感覚
耳に響くドキドキという音が
自分のものだとは気がつかなかった
「石橋さん〜！後藤さんが意地悪してきます。」
石「ほら、こっちおいで。」
楽屋が一緒になると
気がつけば隣にいて
「ふふ、石橋さん好き！」
後「俺は！？」
「意地悪するから嫌い！」
「石橋さん、、、。」
何事に対しても全力で
真剣に向き合って
その故悩みがちで
石「ん、飯奢ってやるからいくぞ。」
時には朝まで愚痴を聞いたり
悩みを聞いたり
「石橋さん！！みて！！みて！！みて！！」
石「ばか、そんな近づけたら見えねえよ(笑)」
嬉しいことがあるとぴょんぴょん飛び跳ねて
誰よりも先に俺に駆け寄ってきたり
「石橋さん、大丈夫ですか？」
周りをよくみていて
ほんの些細な変化にも気づいて
心配してくれたり
灰色の日々が心地良くて
これ以上何も要らなくて
楽だと思っていたのに
何故だろうか
眩い煌びやかな君を求めるこの感覚は
「おーい、石橋さん？」
目の前で手をひらひらさせるA
「何か悩みがあったら言ってくださいね！たまには私が力になりますから！」
小さな掌で
俺の手をギュッと握りしめる
その手の温もりを知ったら
もう忘れられそうにない
ドキドキと脳に響く音
鳴り止まないこの音が
自分のものだとようやく気づいた
ああ、、やっとわかった。
ずっと探していた答えをやっと見つけた
やっと伝えられる
心の奥で眠っていた言葉を
石「好き。Aのことが好き。」
Aの頬が真っ赤に染まると同時に
灰色だった俺の日々が
明るく色付いた
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アイオライト / イトヲカシ
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なち(プロフ) - 加賀*玲望魅(トミー)さん» 加賀*玲望魅(トミー)様、有難いお言葉に感謝申し上げます。ぜひこれからもよろしくお願い致します！ (2021年1月8日 0時) (
レス) id: 53910307d8 (このIDを非表示/違反報告)
加賀*玲望魅(トミー)(プロフ) - 完結お疲れ様です。私より何千倍も凄い小説を書いていただきありがとうございます。これからも応援してます。 (2020年12月31日 0時) (レス) id: 8e7a3d2703 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - かおるさん» かおるさん、とても嬉しいコメントありがとうございます！このシリーズは完結してしまったのですが、他の作品も書いているので、ぜひお時間があればお読みいただけると嬉しいです！ (2020年12月16日 0時) (レス) id: 53910307d8 (このIDを非表示/違反報告)
かおる - 小説家になれるレベルに話の構成上手すぎて、、、、！！！！素敵です！愛読させていただいてます！！！ (2020年12月15日 23時) (レス) id: 051f8c256f (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 薄氷さん» 薄氷さん、またまた有難いお言葉嬉しい限りです！この作品を書いてきてよかったと、お言葉をいただいてすごく感じました！長くにわたりお読み頂きありがとうございました！ (2020年10月15日 21時) (レス) id: 53910307d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2020年8月4日 15時
