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こんな時間に電話って･･･
「えっ？それはラインでって……いや、そうだけど………今はちょっと…」
『……。』
「…うん、さっきまでご飯行ってたの。だからラインで教えてほしいんだけど……」
仕事の話じゃねぇよな、これ。
俺が隣にいたら出来ない話ってこと？
だからそんな焦ってんのかよ･･･
ついさっき気持ちを改めたばかりだというのに、また苛立ちが募る自分に嫌気が差す。
･････いや、でも待てよ？
"萩野ちゃんと飯行くん？"
俺と萩野がご飯に行くって 大倉には会社出る時に知られてるわけで、今も萩野が俺と一緒にいるって分かってて電話してるんだよな･･･
"ふーん、よかったやん！"
･････お前はどうなんだよ、大倉。
わざわざ俺に会話を聞かせようとするなんて、どう考えても 宣戦布告としか思えねぇよ。
「……。」
あれ･･･？
萩野を見ると、いつの間に電話を終えたのか スマホを持ったまま俯いていた。
『…なぁ、電話終わったの？』
「っ、あ……うん、終わったよ…」
『……なんかあった？』
「えっ？！」
暗闇の中、街灯に照らされた萩野の顔が どことなく赤くなっているように見える。
真夏でもないのに額にじわりと滲んだ汗が、少し肌寒いくらいの空気に触れた。
･････あぁ、ダメだ。
これ以上聞くな、俺。
「……ううん、なんでもないよ？」
『……。』
「……。」
『嘘…つくなよ、』
「…え、」
『大倉になんか言われたんじゃねぇの？』
「……。」
『……帰るわ、』
「……。」
『じゃあな。』
何も言わない萩野に背を向けた。
正気でいるうちにこの場を離れないと、自分が何を口にしてしまうか 正直分からない。
家に帰り着く頃には酒も抜けて冷静になって、自分の言動を死ぬほど後悔するだろう。
だから今のうちに･･･
「…っ、待って！」
『……。』
「北山くん…」
『……何、』
「……。」
『…萩野？』
呼び止めたくせに一向に口を開かない萩野に、余計にイライラしてしまう。
「……明日、」
『え？』
「明日って、予定…とかある？」
『……ない、けど…』
「……。」
『………萩野は？』
「……私も、ない。」
『……。』
「……。」
『…じゃあさ、どっか行く？』
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nanaco(プロフ) - ぴのさん» お返事が遅くなってしまいすみません^^; 後編、流れは本編と変わらないのに書く側の私も少し怖いんですよね…(；ω；) まだ先にはなりますが、合間に挟む新しいお話共々、引き続き宜しくお願い致します (*´ 艸｀) (2020年9月22日 1時) (
レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - やっと、北山くんと荻野ちゃんが気持ち伝えられて嬉しかったです。でも…続き、少し怖いです (2020年8月14日 9時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - ななこさん» お返事が遅くなってしまいすみません(TT) 宏光と裕太はほとんど面識がなく、時期を跨いでの三角関係という…時系列が特に複雑な設定です(^^; こちらでもコメントありがとうございます♪ 後編にいく前に新しいお話を挟みますが、引き続き宜しくお願い致します☆ (2020年8月13日 23時) (レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 花火と未練のお話すごく好きです！！三角関係もそれに至った経緯も…。3人の視点から見てるのでそれぞれの心境も分かるし何より本当に面白い！！続きも楽しみにしています♪ (2020年7月16日 23時) (レス) id: f7fb26675b (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 桜子さん» お返事が遅くなってしまいすみません(^_^; ありがとうございます♪ これからも引き続き宜しくお願いします( *´艸`) (2020年6月9日 11時) (レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2020年4月26日 20時
