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『嘘…って……酷くない?』
険しかった顔が、みるみるうちに弱々しくなる。
「だって…信じられないんだもん。」
二階堂くんが私を好きだなんて、そんなの信じられるわけないでしょ?
あの日も今日も、一度だって私にそんな素振り見せなかったじゃない。
「…それに、どうゆうこと?」
『え?』
「合コンに参加した理由を聞いたんだけど私。」
『……。』
「……何その顔、ふざけてる?」
口を開けたまま固まる二階堂くんは、きっと誰が見ても間抜けな顔をしている。
『…いや、びっくりして。』
「……何に?」
『俺が合コンに参加した理由、まだ分かんないとか言うから。』
「……分かるわけないじゃん。私が好きだから参加したって言ったよね?どうゆうこと?」
『そのまんまの意味だよ。』
「そのまんまって?」
『だから…っ、さっきも言ったじゃん!』
さっきって?
『俺は前からお姉さんのこと知ってたんだって……言ったでしょ?』
「……あ、」
"俺達前からずっと会ってるんだよ?"
"いつから気付いてたの"
"…割と、すぐに"
コンビニでの会話を思い出した。
でも、待って?
「…私と会ってから気付いたって、そう言ってたじゃないの。」
『……。』
「……それも、嘘?」
『……嘘になる、よね。』
シュンと肩を落とす二階堂くんに、まるで全身の力が抜けたようにその場にしゃがみ込んでしまった。
『えっ、ちょ…』
「…なんで、嘘ばっかりなの?」
『……ごめん。』
それも、もう聞き飽きちゃった。
「……私、嘘つきな人は嫌い。」
『……。』
「…だから、二階堂くんのことも嫌い。」
『……ごめん。』
「っ、もう…謝らな『それは困る。』
そう言って、グイッと私を無理やり立ち上がらせる二階堂くん。
「何するの…っ、」
『俺のこと嫌いとか、困るんだけど。』
「……。」
『俺はずっと好きなのに…』
「え?」
『あの日……お姉さんがいるって知ってたの。』
「……。」
『お姉さんさ、合コンの相手メンバーの写真、店に行くまでに見なかった?』
・・・言われてみれば、合コンをセッティングした友達から送られてきた写真があった。
慌ててスマホを取り出し、写真を表示させる。
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nanaco(プロフ) - みちこさん» そう!ニカを元彼にするのはちょっと既に泣けてきます・・・なんだか婚約者=藤ヶ谷さんのイメージしません?笑 そうですよ、訳ありなんですよ〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 恵美さん» が、頑張ります〜。゚(゚^ω^゚)゚。笑 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - りっちゃんさん» やっぱり何を書いてもニカちゃんになりそうで抜け出せなーい!です(//∇//)w いきなりキャラ変はアレなんで、徐々にぶっ飛んだニカちゃんにしていこうかと(笑)また宜しくお願いします♪ (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - nanacoさん» 今度は元カレ設定?太ちゃんが恋敵?だけど何だか訳ありな(^.^)続き楽しみにしています(^_^) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - 早めに更新お願いします(笑) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 9abe6fed7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanacoy1139 | 作成日時:2019年8月31日 21時