第6話:かなわない ページ8
A
「でも、どうして・・・」
ますます頭の中が混乱する。
A
「それじゃ、800年振りということについては・・・」
すると、何故か悲しげな表情をし、向き直った時には薄ら微笑みながら・・・
土蜘蛛
「そのことに関しては、時がきたら話すとしよう」
A
「・・・」
土蜘蛛さん、貴方は一体・・・。
ー
あれから数分後、えんらえんらさんと一緒に別室に来ていた。
えんらえんら
「はい、出来ましたわぁ」
A
「わぁ・・・!」
姿形を見ると、結い上げられた髪、薄めに施された化粧、ピンク色の着物、少しだけ大人びていた。
えんらえんら
「凄くお似合いですわぁ」
A
「そう、ですか・・・/////」
えんらえんら
「A様、元のお顔がよろしいですからねぇ」
A
「そんな・・・!えんらえんらさんにはかないませんよ」
えんらえんら
「うふふ、かなわないのは私の方ですわぁ」
A
「え・・・?」
えんらえんら
「年齢を問わず多くの女妖から人気がある親方様が、とうの昔から貴方のことをお選びになったのですからぁ」
A
「土蜘蛛さんが、私を・・・。それって、どういう意味ですか?」
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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年8月11日 13時