第4話:元祖軍総大将″土蜘蛛″ ページ6
???
「まあ、無理もなかろう。こうして、お主と対面するのは800年振りだからな」
A
「・・・はい?」
この方は一体何を言っているのか。800年振りって、そもそも生まれてすら・・・。
土蜘蛛
「我が名は土蜘蛛。ここ、元祖軍の総大将を務めている」
A
「土蜘蛛・・・」
土蜘蛛って妖怪は確か・・・
???
「親方様ぁ、お茶とお菓子をお持ち致しましたぁ」
土蜘蛛
「うむ、入れ」
???
「失礼致しますぅ」
スッと襖が開くと、先程の煙の美女がお盆を持って入ってきた。
???
「どうぞぉ」
土蜘蛛
「うむ」
???
「どうぞぉ」
A
「あ、ありがとうございます・・・」
流石と言ったところだろうか。古めかしい湯呑み、お菓子は洋菓子とかではなく、″元″の焼き印がついたまんじゅうが2つ。
土蜘蛛
「遠慮はいらぬ。この元祖まんじゅうは、お主のためにと買ってきたものなのでな」
A
「はぁ・・・」
???
「うふふ。・・・親方様ぁ、私はこれで〜」
土蜘蛛
「うむ、ご苦労であった」
A
「あ、あの・・・!」
名前だけでも聞かなきゃと、襖に手をかけようとする煙の美女のことを呼び止める。
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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年8月11日 13時