第2話:知らない和室 ページ4
A
「んんっ・・・」
目覚めると木造の天井が広がっていた。
A
「ここは・・・」
身体を起こすと知らない和室にいて、視線を落とせばいかにも高級そうな布団がかかっており、広い割には物がきちんと整理されていた。何故このような事態になっているのか、これまでの出来事を思い返す。
A
「そうだ!あの時・・・」
???
「お目覚めになられたようですねぇ」
A
「だ、誰ッ・・・!?」
襖が開いたのと同時に目を見開く。霧のせいで姿が見えなかったものの間違いない。あの時の煙の美女だった。
???
「手荒な真似をして本当にごめんなさいねぇ。貴方に、どうしてもお会いしていただきたいお方がいるのぉ」
A
「あのぉ・・・。私、これから学校に行かなければならないのですが・・・」
???
「それなら、心配ご無用ですわぁ。ひとまず、お目覚めになったところ申し訳ないのですが・・・、お部屋までご案内いたしますわねぇ」
A
「え、ちょっ・・・!」
引っ張られるようにして寝かせられていた和室を後にし、これでもかという程の長い長い廊下をひたすら歩く。
???
「ここですわぁ。ちょっとお待ち下さいねぇ」
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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年8月11日 13時