第19話:美人とは ページ21
???
「もしかして、このお方がA様ですか!?」
見るからにのっぺらぼうであろう妖怪が土蜘蛛に話しかける。顔のパーツが無いためどんな表情をしているのか分からないが、驚いているのが声で分かった。
土蜘蛛
「うむ、いかにも」
???
「はわぁ、凄く美人ですぅ!」
???
「ああ!まさにお似合いの2人です!」
獅子とムカデ?の妖怪がお世辞ともいえる発言をする。私よりも美人な人は世の中には沢山いるのに・・・。
A
「お、お似合いだなんて・・・!そんなッ・・・/////」
えんらえんら
「あらあら、貴方たちの方がお出迎え早かったのねぇ」
常にふわふわと浮いている彼女の気配に全く気が付かなかった。
土蜘蛛
「散歩の時間が少しだけ長引いてしまった。すまぬが、茶を淹れてはくれまいか?」
えんらえんら
「はぁ〜い」
???
「あの、親方様!」
土蜘蛛
「む、どうした?」
???
「少しだけ、A様とお話しても宜しいでしょうか?」
???
「僕も、お話したいですぅ!」
暫く考え、ふぅと小さな溜息を吐いた後、静かに頷く。
土蜘蛛
「・・・良いだろう」
土蜘蛛の了承に「わーい!」と喜びの声を上げる。
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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年8月11日 13時