第9話:望み ページ11
???
「む?吾輩と共にいたいというのか?」
こえんら
「ぷぅか〜!ぷぅか〜!」
上手く言葉を発せられない分、身体や表情で必死に思いを伝えた。
土蜘蛛
「・・・そうか。我が名は土蜘蛛。これから宜しくな、こえんら」
〜
A
「素敵な話ね」
えんらえんら
「だから、親方様のことを実の父親のように慕っているのぉ」
A
「あの__は嘘よね・・・。うん、きっとそうだわ」
えんらえんら
「どうかなさいましたかぁ?」
A
「あ、いえ!何でもないです」
変な誤解を与えないようにと慌てて否定する。えんらえんらさんはというと、ポカーンと小さく肩を開けたまま首を傾げる。
えんらえんら
「そうですかぁ?・・・あら、もうこんな時間!急ぎましょう!親方様が外でお待ちになっておりますわぁ」
A
「外?」
えんらえんら
「ええ。『Aとの距離を少しでも縮めるため、共に行きたい場所がある』そう仰ってましたわぁ」
A
「そんなこと、急に言われましても・・・」
えんらえんら
「急な展開で混乱する気持ちよく分かりますが、貴方様が私たちの望みなのですぅ。どうか・・・」
A
「望み・・・。私が・・・」
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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年8月11日 13時