年上わがまま彼氏と甘い日常ー江戸川乱歩ー (ページ7)

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『乱歩さん。……じゃあ、乱歩さんも
下心で私のお店に通ってたってことですか？』

「僕は違う。僕は単純に甘いものが好きだから……
まぁ、途中からは君目当てでもあったけど」

『……わたしは、嬉しかったです。

乱歩さんが常連さんとして通ってくれたこと。
乱歩さんと毎日交わす言葉が元気をくれました。

下心とかわかんないですけど

でも、私に会いたいって思ってくれたり
それが１日がんばる元気になってくれたら

それは嬉しいと思います。

それって、だめな事ですか？？』

乱歩さんの瞳をまっすぐ見つめ

私の想いを真剣に伝えた。

彼もまっすぐと私を見つめ、

はぁ…。と、ため息をついた。

「……わかった。これ以上何も言わないし
これからはお客に向かってそういう発言は控える。」

『乱歩さん！ありがとうございます♡』

「だが、僕は正直、君が誰かに
そういう対象として見られることが嫌だ。」

『……でも、わたしは乱歩さんしか興味ありません。』

「フン……そんなの、あたりまえだろ。
僕だって君以外、なんの興味もない。

だけど……やっぱり嫌なんだ。
なんか、君が汚されてしまうみたいで」

少し下を向きながらシュンと話す彼に

自分の方が年下なのに

何か母性本能のようなものをくすぐられた気がする

なんなんだろう、この人は。

なんか、本当にズルすぎる。

『はぁ…。なんか、ほんと乱歩さんってずるい。』

何だかまだシュンとしている彼のお腹に

ギュッと抱きつき、もう一度宣言をした

『乱歩さん。私、乱歩さんが好きです。
世界で1番大好き…！！』

「僕の方が君を好きに決まってる」

私の頭をなでなでと撫でながら

彼はギュッと私を抱きしめたーー

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