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『……太宰さんに連絡しますよ?』



乱歩「はぁ?!なんで太宰の連絡先知ってるんだ!」






少し怒ったように開かれた瞳は

まっすぐに私を見つめる。










『乱歩さんに困ったら連絡くれって』



その言葉に彼は少し眉を顰めた









乱歩「……太宰のやつ!とにかく僕は君から離れない!」



『………。』







一歩も譲らない彼に

どうしたらいいのか困ってしまった私は







とりあえずこんなに粘ってまで

ここにいたい理由を探ることにした








『……それにしても、なんでそんなにここにいたいんですか?』




乱歩「君から離れたくない」









間髪入れずに飛んできた言葉に


……ドンっと頭を鈍器で殴られたような衝撃を喰らい


わたしは一瞬だけ時が止まった













か……かわいい……。


なんなんだ、この可愛い生物は。


仮にも年上だぞ??










「なんで、だめなのー?」とまるで駄々っ子のように

口をすぼめる彼に、







だめだー、やっぱりかわいー……なんて

ちょっとだけ心が揺れる










『だ、だめですよ!
私だってもう少しでお店開店しちゃうし
乱歩さんだってお仕事ありますよね??』







乱歩「……どーせ、何かあれば携帯に連絡来るだろ?」



そうだろうけど!

そうだとは思うけどね?






『そうゆうことじゃなくて……!
他の方はしっかりとお仕事されてるんですよね?
乱歩さんもしっかりとお仕事してください』












乱歩「僕の仕事は事件を解決することだ。
仕事の依頼が来ない限り、僕の仕事はない」





『じゃあ、お仕事の依頼が来るまでは
探偵事務所で待機してください』












乱歩「なんで君は、そんなに僕と離れたいんだ?
僕はずっと君といたいのに……。

それに……」









それに……?











乱歩「この店に来る男性の8割は、君目当てで来てる。

だから僕はそいつらに

君の彼氏であることを証明しなければいけない」








……なんだそれ、本当にもう。







『そんなわけないじゃないですかー。
もういいですから、はやく帰ってください?』






「あー、僕のこと信じてないだろ?」と

膨れ面をする彼を






『はいはい』と諭しながら

彼の腕を引っ張り、ドアの方へ連れて行った













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優月(プロフ) - 一気見しました凄く内容が良くて最高でした✨更新待ってます.ᐟ‪.ᐟ‪ (3月20日 12時) (レス) @page10 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2023年11月4日 10時

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