1 ページ1
.
今日も甘い香りに包まれて
大好きなマカロンを焼いていく
オーブンの中で綺麗に膨らんだマカロンを見つめ胸が躍る
『ん〜、いい香り♡』
乱歩「ほんと、いい香りだよね〜」
私が仕事をしながら独り言を呟くと
横から呑気な声が聞こえてくる
『………』
先日、私の恋人になったばかりの乱歩さんだ
彼はとっても、かっこいい。
翡翠の目はキラキラと宝石みたいで
見つめられると目なんて離せないし
柔らかい声も好き。
喋り方も、何にも物怖じしないところも
驚くほど素直で思ったことをバンバン言ってくるとこも
そういうとこ含めて全部好きなのだ。
でもね、
でもさ?
やっぱり違うと思う。
仕事をサボって彼女の仕事場を占領するのはーー
『乱歩さん……仕事行かなくていいんですか?』
テーブルに足をかけ、頭の上で手を組む彼に声をかける
乱歩「うん。ここで君といる方がいい」
『………え?だめです。営業妨害です』
乱歩「……やだ。僕はここにいる!」
『あと、テーブルに足かけるのやめてください。
みなさんがマカロンを召し上がる神聖な場所なんですよ?』
彼の近くまで行き、
テーブルに置いた足を指差しながら彼を睨む。
彼はそんな私を見つめ
「ごめん」と素直に謝ると、足を下に降ろした
でもまだ、そこに居座っている彼に向かい
会話を続ける
.
144人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優月(プロフ) - 一気見しました凄く内容が良くて最高でした✨更新待ってます.ᐟ.ᐟ (3月20日 12時) (レス) @page10 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ