28 ページ28
.
治と別れてから数日、
すっかり彼と私の関係は今まで通りだ
彼は私を以前のようにAちゃんと呼ぶし
わたしも治の事を太宰くん、と呼ぶようになった
そして、今日ーー
中也「……おい、久しぶりだな」
中也くんが、遠方の任務から帰ってきた
いつもと違うのはーー
『ひ…っ、久しぶりっだね……！！』
恋を自覚した途端に、彼を意識してしまうわたしだーー
中也「……なんだよ？声裏返ってんじゃねーか」
そんな私を訝しげに見つめる彼は
今日も、私の好きなブランドの服に身を包み……
正直、
……かっこいい。
『……っ、あーーーーもう！！！』
なに、この感情！？
おかしい！絶対におかしい……！！
だって……なんでこんなに……
中原中也が……
かっこよく見えるんだよっ！！
中也「いきなり叫ぶな！驚くだろ……！
つーか、なんか手前さっきから変だろ」
まるで何かを疑うように私を訝しげに見つめてくる。
『へ、変じゃないし！変なのはその……
その帽子でしょ！！』
あ……やばい…
その瞬間、どこかからバキッと言う嫌な音が聞こえた
あー……、中也くんの足元なんかひび割れてる……
中也「あぁ？なんだと？もう一回そんな言葉言ってみろよ。
どーなるかわかってんな？」
彼が私に対して怒りの視線を向けた時
太宰「へぇ〜、どうなるの〜？」
ニヤニヤとした顔で、太宰くんが私と中也くんの間に入ってきた。
正直、どこから来た？いつからいた？と疑問だが
中也くんの怒りが太宰くんに向いてくれて良かった
中也「そんなの……俺の重力で」
太宰「重力で…？潰せるわけないよね〜。
中也の好きな人だし〜」
……は？好きな人……？
そんなことあるわけない
そう思って中也君の方を見つめると
彼は顔を赤くして、そっぽを向いた
中也「だ、だーれがこんなヤツ好きになるかよ！」
太宰「僕♡」
中也「……は？勝手にやってろ、馬鹿ップル！！」
太宰「はぁ〜…。ま〜だわかんないの〜？？
中也って〜、本当鈍感だよね〜。
鈍感って言うか、観察力の欠如？？」
その言葉にどんどんと
中也くんのイライラが募っていくのが目に見える
もう、その辺にしといた方が……
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パンパース - 完結、おめでとうございます！今回の作品も中也が可愛くて夢主が可愛くて太宰さんがかっこいい作品でした。個人的には太宰さんが夢主に中也の事が好きと自覚させる所がすごくすごく大好きです！♡ (11月25日 21時) (
レス) id: cbd0df663f (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 虹さん» やぁーーー♡虹さん！いつもありがとうございます♡いつも大好きな作品だと言ってもらって嬉しいです！！ (11月25日 12時) (レス) @page31 id: d038000651 (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - きゃああ完結おめでとうございます！！！！！！もう最初から最後まで大好きな作品です…またお会いしましょう！！改めて完結おめでとうございます！！！！！ (11月25日 11時) (レス) @page31 id: 12afbbff79 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます♡おかげさまで無事完結させることができました！ (11月25日 11時) (レス) id: d038000651 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 琉菜さん» はい、楽しみにしてます！ (11月21日 20時) (レス) @page24 id: 2530509e5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
