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遅刻とパン屋と… ページ10

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次の日




なぜか朝早く目が覚めた。


ふと思い出すのは、中原くんのこと……










『……よしっ!今日はメイクして、髪も巻こう!

おはよう……とか言ってみちゃったりして……♡

いや、全然知らない人からおはようとか引かれるか……!』







そんなことを考えつつ

軽くファンデーションをし、リップグロスをつけ

ピンクのチークをふんわりつける






あとは、ゆるめに髪の毛を巻いて……









うん!いい感じ…!


中原くんに、会えるといいなぁ〜









そうこうしていたら

時刻はあっという間に過ぎ去り…










やばい…!バス間に合わない……








『しょうがない……今日はもう遅刻してこ〜と』









ゆっくりと家を出て、バス停に向かうと

次のバスまでは、あと30分…










『うーん……パン屋さんで待つか』





バス停の前には、ちょうどお気に入りのパン屋さんがある。






わたしは、イートインスペースで時間を潰そうと

パン屋さんに入ることにした









お店の中に入ると

ふわ〜っとパンの良い香りが鼻を掠めた






『わ〜…、良い匂い〜。
あ、メロンパン美味しそう〜!

でもアップルパイも絶対美味しいし…
え〜……どうしよ〜……』





ツヤツヤと輝くパンたちを眺めながら数分…





やっぱり2つ買おう!と

トングをアップルパイに向けたとき





カチッとトング同士が触れ合った……






『あ、ごめんなさい…!』


咄嗟に謝り、トングを引っ込め

相手の顔を確認する……







艶やかな茶色の髪に、黒のハット…

私と同じ高校のブレザーを着た






中原くん……!!








中也「あ…、悪りぃな。」



耳障りの良い低音ボイス…

はじめて聞いたその声に、




わたしはドキドキが止まらなかった









『い、いえ…!わたし、メロンパンと迷ってたのでどうぞ』


緊張で早口になりながらも

中原くんに最後の一つになっていたアップルパイを勧める










中也「そうか?サンキュ」



中原くんは、私の顔をしっかりと見ると

軽く笑った







………っ!



一気に顔に熱が行くのがわかる







わたしは、赤くなった顔を見られたくなくて

つい中原くんから目線を逸らしてしまった…!








『だ…大丈夫です…!』









スタスタとレジに向かった中原くんの背中を見つめ


食欲が落ちたのは言うまでもない…







でも、メロンパン買ったけど……。


.

最高のティータイム→←ごめんね、太宰くん



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リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

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