隣のクラスの中原くん【文スト】

太宰くん、ナイス！ ページ6

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昼休み、



ご飯も食べ終え

自分の机で日向ぼっこをしながら

ゆっくりと目を瞑る






この時間がすごく好き。

暖かくて、窓から入ってくる

少し生暖かい風が心地よい








『……しあわせだなぁ〜』



太宰「それは、良かったね」









誰に話しかけるわけでもなく

消えていくはずの言葉に




まさか誰かが返答をくれるなんて思ってもみなかった







驚き、急いで顔を上げると

そこにいたのは、やはり……








『太宰くん……』




太宰「はい、これ、ありがとう。」








そう言って太宰くんは私の目の前に

先ほど貸した教科書を差し出した







『あぁ……うん。いいよ』



太宰「じゃあ、ちゃんと授業受けなよ？」









"ちゃんと授業受けなよ？"



わたしってそんなに授業をサボりそうに見えるのだろうか？

それとも今寝てたから…？








まぁ、どっちでもいいか。

深い意味はないだろうし






『はいはい。太宰くんももう教科書忘れないようにね〜』


太宰「そうだね。そういえば今から僕たち体育だから」







……体育だから？

だからなんなんだろう？








太宰「中也も見えると思うよ？今日はグラウンドだからね」






あぁ、そういう事ね！







『ありがとう！教えてくれて』


太宰「じゃあね」









スタスタと教室に戻っていく太宰くんの背中を

少しだけ見届けて





いつのまにかまた、わたしは眠りについていた……









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