ごめんね…… ページ45
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太宰「……なんであの時、生を諦めたんだい?」
太宰くんの声は優しいようで
どこか少し怒っていた
今になってやっと、
先ほどの恐怖を理解した私は
歩道の中、太宰くんに抱きしめられたまま
しばらく泣いてしまった……
道ゆく人は、私たちをまるでバカップルのように
嫌な視線を向けて歩いていく
それでも、太宰くんは
私の頭を優しく撫でながら
私が泣き止むまで
太宰「大丈夫だよ」
そう、言い続けてくれた
しばらくして、やっと涙の止まった私は
太宰くんの瞳を真っ直ぐに見つめ
『……ごめんなさい。……それに、ありがとう』
そう伝えた。
太宰「大丈夫だよ。
だけど……もうぼーっとするのは辞めてくれたまえ。
せっかくのデートなんだから」
そう言って、優しい笑みを浮かべる太宰くんに
さっきまで苦手だなんて思っていて
ほんとに申し訳ないなと思った
『……ごめん』
太宰「ふふっ、いいよ。
そんなことより早く、パフェを食べに行こう?」
『そうだね!』
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リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
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