隣のクラスの中原くん【文スト】

デート？ ページ44

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放課後






いつもなら中原くんからラインが届いてる頃なのに

なんのリアクションも無いことに



なんだかすごく、どよ〜んと暗い気持ちになる











そんな私の隣には


いつも通り陽気な太宰くん










すれ違う女性みんなが太宰くんを眺めてるのでは？

と思うほど、視線の集まり方がエグい







……この人、ほんと顔だけはイケメンなんだよね。





別に、嫌いなわけではないけど

なんて言うのかな……




なんかちょっと苦手かも…。










やっぱ私は中原くんが好きだな……


なんてぼーっと考えながら歩いていると






いつのまにか

私の目の前には……赤信号……






横断歩道の横からは

車たちがどんどんと飛び出してきていて






『……あっ、』






やばい、ぶつかる……





隣から猛スピードで進んでくる車を見つめ

正直、死を覚悟した






ギュッと目を瞑り


わたしは……




……"生"を諦めた。










……でもその後、感じたのは





車に衝突した衝撃でも

コンクリートに投げ出された感覚でも無く








誰かの温もりだった……
















まさか、それが

太宰くんに抱きしめられていただなんて





最初は全然、想像できなかったけど……















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