隣のクラスの中原くん【文スト】

好きな人 ページ39

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『えっと……』




中也「その反応は、居るんだな。
ほんと、わかりやすいよな、お前。」













中原くんだって、好きな人いるくせに……。









『中原くんも、いるんでしょ？好きな人』






……驚いた顔の君。

やっぱり……あれは本当だったんだ







自分で聞いておいて、

なんでこんな悲しくなってるんだろう






ほんと、バカだな……。










『中原くんも、好きな人とココ来たらいいよ。
きっと喜んで貰えると思う。

だって……』








だめだ……、何言ってるんだろ……


こんなに君のことが好きなのに……







本当は誰かと、ココにきて欲しいだなんて

ちっとも思ってないのに……









中也「……だって、なんだよ？」



『……やっぱ言いたくない』










この公園の大きな湖を

好きな人とボートに乗って渡り切ると



……その2人は結ばれるって。











中原「なんだよ、それ」


君は少し呆れたように笑う。








その笑顔は……


本当は誰のものなんだろう……










君を本当の笑顔にできるのは


誰なんだろう……













だめだね、


恋は人を強くするなんて……嘘じゃん。









君に恋してから、わたしは

どんどん弱くなってくよ……













『……そんなことよりさ、
そろそろ委員会の説明始めなきゃね』




わたしの精一杯の笑顔。

嫉妬なんて……できる立場じゃないから……











中也「そうだな……。
でも、腹減ったから場所移動しようぜ？」



『え？』









中也「どこ行く？なんか食いたいものあるか？」


『………肉？』









中也「……ははっ、なんだよ肉って。
もっと別の言い方あんだろ。」




『……だって』










まさか、まだ一緒にいれるなんて思ってなかったし

君がご飯に誘ってくれるなんて……













中也「じゃあ、今日は焼肉な？」





ニヤリと笑う彼が



やっぱり、どうあがいても

私の心を離してくれないや……












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