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日常がこんなに愛おしいなんて ページ33

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時刻は、もう22時……


もうそろそろ寝ようかな、なんて思っていた頃







ブブブ……と音を立てて

携帯の画面が光った






少し期待をしながら、画面を見つめると

中原くんからメッセージが入っていた






ドキドキとワクワクを入り交ぜたような気持ちで

中原くんからのメッセージを開く







中也【今、バイト終わった】







………それだけ?笑







でも、そんな報告ラインがたまらなく嬉しいなんて

……わたしも、単純だな。









A【おつかれさまでした!
中原くん何のバイトしてるの?】


中也【カフェの厨房】






相変わらず、テンポの良い返信に

自然と口元が緩む







A【そうなんだ!すごいね!】


中也【Aはバイトしてねーの?】








さりげなく呼ばれた彼からの名前に

胸が強く高鳴った





はじめて……名前、呼ばれた。


わたしの名前……知ってたんだ…







A【中原くん、私の名前知ってたんだね。笑
私は土日だけバイトしてるよ〜】






先程まで1分間隔で連絡が来ていたのに





既読がついてから

しばらく経っても返信が来ないことに

少し不安になっていると







トゥルルル…


と携帯が鳴り出した







中原くんからだ……







少し緊張しながら、通話のボタンを押した











中也「……名前くらい、知ってんだろ」


『え?』


唐突の内容に一瞬、反応が遅れた。








『あ、あぁ…。だって呼ばれたことなかったし』


中也「まぁ、自己紹介されてもねぇからな」





『あれ?そうだっけ?』


中也「まぁな。」







『自己紹介……するタイミング逃しちゃったから。
中原くんが変なバスに乗ろうとしてたし…!』



中也「……なっ、それを言うなら、お前だって
パン屋でずっとブツブツ言いながらパン選んでただろ?」








『……え!もしかして、見られてたの?』



中也「まぁな。そもそも、大遅刻して
のほほんとパン選んでるのなんて手前くらいだろ」








『……なんと!
だってあそこのパン屋さん美味しいんだもん……!』









知らない間に、たくさん笑って

いつのまにか笑顔になっていた








どんどん……どんどん好きになってくよ……








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小さな嘘→←もしもし…



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リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

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