隣のクラスの中原くん【文スト】

泣きそう… ページ30

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委員会の最中なのに



だめだ……




なんか泣きそう……








隣の席には中原くんもいるのに……








下を向いて、必死に涙を隠す



なのに…









中也「おい、大丈夫か？……体調悪いのか？」







やめてよ……


今、優しくしないで……






涙が溢れちゃうじゃん……！









『ううん、大丈夫……ありがと…。』







せっかく優しくしてくれたのに

中原くんの顔も見れないまま…。







……バカだなぁ、ほんと。









委員会が終わって暫く

わたしは机に向かったまま動けなかった







今動いたら、泣いてたのがバレちゃうから……








そんな私に声をかける君、

どうしてそんなに優しいんだろう










でも、ごめんね…

いま、君の優しさは辛いんだ……











中原「保健室行くか…？」


『ありがと…、ほんと大丈夫だから……』





中也「いや、でも……」




そう言って、中原くんは

私のおでこに手を当て、顔を持ち上げた








……最悪だ。








泣いていたのが、バレちゃった……









涙目の私と目が合い、驚いた彼は



中也「……え？わ…悪い……」


少し動揺していた









泣いてるのがバレてしまったわたしは、

手で涙を拭い、彼にできるだけ精一杯の笑顔を見せた









『ごめんね、もう…大丈夫だから……』



中也「お……おう。じゃあ……。」










1番見られたくない人に見られてしまった…







………辛いな、









恋なんて、しなきゃよかった……










こんなに苦しいなんて、知らなかったな……















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