検索窓
今日:35 hit、昨日:152 hit、合計:28,084 hit

彼の名前は ページ3

.









太宰「はぁ…。……で、アレの何が知りたいわけ?」



『え?あ……えっと……名前を……』








太宰「……それだけ?」


『うん……。』








太宰「……はぁ〜。中原中也。

じゃあ、私も教えたんだから
君の名前くらい教えてくれる?」







『ありがとう、太宰くん!わたしは、Aだよっ』







中原中也……

ただ彼の名前を知れただけで



なんだかすごく大きな一歩を進んだ気がして

自然と頬が緩む。






太宰くんにありがとうを伝え

もう一度、茶髪の彼……中原くんを眺めた。










机に突っ伏し、寝ている姿は

遠目から見てもカッコよくて

ドキドキと胸が高鳴った










太宰「……ほんっと、悪趣味だねぇ〜」




彼は、不満げな瞳で私をじーっと見つめると








太宰「てか早く帰りなよ。授業始まるよ?」



と、私の目の前でひらひらと手を振った












その時、始業のチャイムが鳴り響く







『あ、やっば……!じゃ、じゃあね…!』




急いで太宰くんに挨拶をし

もう一度、中原くんのほうを見つめた








チャイムの音で顔を上げた彼の、

眠そうに目を擦る横顔に、目が奪われる…







ただの日常のワンシーン

それがどうしてこんなにも胸をキュンとさせるのだろう…














……恋ってすごい













そんなことを思いながら

急いでクラスに戻った










.

隣のクラスの太宰くん→←隣のクラスの彼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。