隣のクラスの中原くん【文スト】

片思いって辛い ページ20

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学校に着き、なんだか

どよ〜んとした気持ちのまま

クラスに入り、自分の席に座る








『……はぁ。なんか、しんど…』





ポツンと出た言葉は誰にも聞こえるわけもなく

宙へと消えていく








昨日の今日なんだから、話しかければいいのに。




今日話せなかったら

きっともっと話しかけづらくなっちゃうのに…







でも、先ほどプイっと視線を逸らされたことが

ちょっとショックで…





話しかける勇気なんて……

出ないよねぇ〜……












はぁ〜……

わたし、意気地なしだな……










でも、そんな状況でも中原くんのことは


やっぱり気になってしまうもので










ぼーっと廊下を眺めたり、窓から外を眺めて見たり


いつでも彼のことを探してしまうよ……
















『ルナ〜……！！片想い……辛すぎる〜……』





昼休み、購買に向かう途中

ルナに向かって泣き言を吐いた






ルナ「ええ〜？いいじゃん、
順調に進んでるってことじゃない？

昨日普通に話せたんだから、
今日も話しかければいいのに」






『……そうなんだけどさ〜。
話しかける理由とか無いし……』









ルナ「え〜、もう連絡先聞けばいいじゃーん？
仲良くなって、遊びに行けば勝率上がるかもよっ？」





『だって……勇気出ないも〜〜ん……！
あーーー、しんどい。好きすぎてしんどい……』










ルナ「ふはっ…、いいな、いいなぁ〜。青春じゃーん！
あ……噂をすれば……」




急にニヤニヤとし始めたルナの視線を追うと

購買に並んでいる中原くんを見つけた







ちょうど買い終わったところなのか

列から出てきた彼と視線が混じり合う…






バッチリと視線が合ったにも関わらず

話しかけることすらできないまま



　

中原くんは行ってしまった











　



『……はぁ。昨日のお礼くらいちゃんと言えたらいいのに』



ルナ「あ、それいいじゃーん。
ジュースでも買って、昨日はありがとうって言いにいけば？」















『……わ。それ最高！』







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