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背に腹は変えられない ページ17

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中原「しっかり捕まっとけよ?」



エンジンをふかし、

もうすぐにでも動き出しそうな中原くんに

テンパるわたし……






『え?え??これ、どこ捕まればいい!??』



中原「あ?好きなとこ掴んどけ。」








『え??だって掴むとこないよ?』



中原「……チッ。」






え…?!舌打ち!?









中原「手前は運動神経質悪そうだから、俺の腰でも掴んどけ」


『え……!?』






いや、中原くんの腰とか……

ちょっと抵抗が……








中原「行くぞ」




そうこう迷っている私に構わず

中原くんはアクセルに足をかけた









背に腹は変えられず

急いで中原くんの腰に手を当て

遠慮がちに服を掴んだ








中也「しっかり捕まらねえと、落ちても知らねえぞ?」







そんなこと言われても……




と思っていたのも束の間







バイクが動き出すと共に

ハッと後ろに置いてかれるような感覚で

恐怖を覚えたわたしは





つい、ギュッと中原くんにしがみついた












中原「だから言ったろ?ちゃんと掴まれって」


『う…うん!!』








中原「そーいやぁ、住所聞くの忘れたな。
手前、どこ住んでるんだ?」



『え??何??』






風圧とドキドキでいっぱいいっぱいの私は

中原くんのセリフに頭を働かせることができない










中原「だ〜か〜ら、家どこだよ?って聞いてんの!」



『家!?なんで??〇〇の方だけど……』



中原「了解」











なんで今、家の話…??

駅行くんじゃないの?







え、さすがに家に送ってくれるわけじゃないよね…??








そんな事を思いながら

中原くんにギュッと抱きついていた









しばらくして、少しずつバイクの感覚にも慣れてくると

今の状況が急に恥ずかしくなってくる








わたし……いま、中原くんに抱きついてる……







こんな経験……たぶん2度とない……












恥ずかしいような、嬉しいような

でもどこかちょっと寂しいような……


不思議な感じ








後ろから見える中原くんのクルクルとした髪の毛、

少しだけ見える横顔が


ただただ目に焼きついた
















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リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

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