隣のクラスの中原くん【文スト】

こんなはずじゃなかった… ページ15

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『……はぁ。』



中也「……本当悪い」


太宰「ごめんね、Aちゃん」









いつのまにか外は真っ暗だーー。






反省文をさっさと書き終え、帰ろうとしていたのに







なぜか中原くんと太宰くんの喧嘩がヒートアップして

異能力とやらで戦い始めた2人のせいで







教室はぐちゃぐちゃ……

なぜか私までこっぴどく怒られるし

ぐちゃぐちゃになった教室の片付けを手伝わされて







終わったかと思えば

時刻はもう20時で、あたりは真っ暗……







学校から駅までのバスはもう無いし…。








……しょうがない、駅まで歩くしかないか。


そんなことを思いながら校門を出た









太宰「じゃあ、私はこっちだから。
Aちゃん、今日は本当にごめんね？

また今度お詫びに甘い物でも……って思ったけど……
確かダイエット中だっけ？」





ほら、またこうやって中原くんの前で

余分なことを言ってくる。





どこか揶揄うようにニヤリとしてる表情も

余計に腹が立つ…！






『……大丈夫だよ。太宰くんもお疲れ様。
じゃあ、また明日ね〜』







太宰「ふふっ、また明日。
Aちゃんこそ気をつけてね。」



『うん。ありがと。じゃあね〜』









太宰くんと別れ、

なぜか中原くんと2人きりになってしまったこの状況が

なんだかすごく気まずい…










『駅に行くバス、もう無いんだけど……
中原くんどうする？自転車とかある？』



中也「まぁ、いちよう置いてあるけど……
手前は、どーすんだよ？」




『私は無いから駅まで歩くよ〜。
まぁ、そんなに遠くないから大丈夫』









中也「あぁ？こんな暗いのに危ねぇだろ。
送ってく。そもそも俺らのせいだしな……」






中原くんって外見だけじゃなくて

中身までイケメン…！！

でも、さすがにそれは申し訳なさすぎるよね…？







『いや、いいよ。やっぱ悪いし。
中原くんは自転車で帰って？』




中也「なんかあったらどーすんだよ？」










『えっと…大丈夫だと思います！
何回か歩いて帰ったことあるし！』




中也「……あぁ？つべこべ言わずに送られろ」








少し睨みを効かせた彼は

ちょっとガラが悪くて

ちょっと怖い……








『……すみません、よろしくお願いします…』


中也「あぁ、それで良い」






だけど、ふと溢れる笑顔が

たまらなく可愛いのです……！






ずるい……！


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