文豪たちと♡♡してみた・♡♡されてみた

乱歩 ページ37

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★江戸川乱歩







白い白衣に身を包み、黒い眼鏡をかけた先生は

いつにも増してかっこよく見える…。







今日の理科の授業はテストだ。

私は机の上のテストを眺め、空白を適当に埋めると

残りの時間、乱歩先生を眺めていた







一見大人っぽく見えるのに実は甘党で

私がお菓子を食べていると



"僕にも頂戴"だなんて言って

すぐに貰いに来るところなんて本当に可愛い……！









そう、私はずっと前から乱歩先生に恋をしているのだーー










乱歩先生を眺める時間はあっという間に終わりをつげ

適当に埋めたテストは回収されていった








しばらくして乱歩先生が私を見て言った





乱歩「おい、A。あとで職員室に来い」


『……はい』








さすがに適当に書きすぎたのだろうか……

まずい、という気持ちと

先生に呼び出されたことが嬉しい気持ちが半々だ









授業が終わり、言われた通り職員室に向かうと

乱歩先生は少し不機嫌そうな顔で私を見つめた







乱歩「テスト……どうして真面目にやらなかった？」


先生の透き通るような翡翠の瞳が

私の瞳を真っ直ぐと見つめる




やはり怒っているのかその瞳は少し怖かった








『すみません、えっと……ちょっと難しくて』





乱歩「学年トップの君が
この程度のテストが難しいだって……？

僕に嘘は通用しない。正直に言いなよ。」








『えっと……』


そんなの正直に言えるわけない……

先生にちょっとでも気にかけてほしかっただなんて……








黙り込むわたしに、乱歩先生は大きなため息をついた。





心の中では申し訳なさと

こんなことしなければ良かったと後悔の念がうずめき合う









やっぱり、幻滅されてしまったかな……

そう思い、チラリと乱歩先生を覗くと








乱歩先生は、意外にも楽しそうに微笑んでいた











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