文豪たちと♡♡してみた・♡♡されてみた

〈乱歩〉 ページ13

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★江戸川乱歩








「トリックオアトリート！
お菓子くれなきゃ、イタズラするぞ〜」



『あ、乱歩さん！お菓子どうぞ♡
乱歩さんの為にたくさん用意してありますから』





聴診器をかけ、白衣を身に纏った彼は

いつもよりも大人っぽく見えるーー






…が、よく見ると

両手には大量のお菓子を持っている







私も彼にはたくさんお菓子を用意はしたが

本当に必要だろうか……？という疑問が生まれた







「欲しいに決まってるだろ？ほら、早くちょーだい」


そんな子供のような彼にお菓子を渡し

ついでに私も決まり文句を言ってみる








『乱歩さん、トリックオアトリート♡
お菓子くれなきゃ、捕まえちゃいますよ？』




彼に手錠を見せ、決まり文句を口にするが

彼は興味もなさそうにお菓子を頬張る







『え、まさかそんなにお菓子あるのにくれないんですか？！』


「えー。だって、こんなの1日あれば全部食べちゃうし」







……確かに、乱歩さんのお菓子の消費量は半端ない









『えー、じゃあ、遠慮なく逮捕しちゃいますよ？』


「別にいーよー」








ケロッとした顔でそう言う彼に、手錠をかけたーー






「へぇ。逮捕されるってこんな気分なんだ〜。
僕は捕まえる側だから知らなかった」


乱歩さんは何故か少し楽しそうだ。







でも、暫くすると






「これじゃ、何もできない。」と言って

「あれ食べさせてー。」やら「これ飲ませてー」など

私を召使のように使い始めた











『……はっ！まさか、最初からそのつもりで……！』


「ははっ、ようやく気付いたの？」







そういう彼は、いつもより楽しそうーー








「ま、僕はこのままでも構わないけど。
君が全部お世話してくれるならーーね、」








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