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(深澤) side.
飲み会終わり
いつもだったらほろ酔い気分で二次会に参加
…でも今日は違う
近くのコンビニで買った水と氷を片手に
居酒屋の近辺を走り回る
彼女を探して
酔っ払った上司に押し切られて結構飲んでたけど
きっとお酒は強くない
帰り際、隅の方ですっごい気分悪そうに
胸を押さえてうずくまる彼女を見た
……まだ近くにいるはず
(深澤) あ、いた
居酒屋から少し離れた公園のベンチで
座り込む彼女を見つけ走る
(深澤) 大丈夫？
そう言って水を差し出す
A へっ……あ、ありがとうございます
驚いた顔して水を受け取る
それゃそうだわな
(深澤) 帰る時、すっごい体調悪そうにしてたから
お酒強くないんでしょ？
A まぁ…
でも、せっかく勧めてくれてるのに断るのも悪いし
(深澤) だーめでしょ！
そういう時はちゃんと断んないと！
A でも、断ったら雰囲気壊しちゃうし…
そう言って俯く彼女
(深澤) そんな事ないと思うよ？
だいたいあの人達、酔ってるから
そんなん気にしてないと思うよ？
まぁー明日には綺麗さっぱり忘れてますわ！わら
まぁこの氷つかってとりあえず冷やしな？
A ありがとうございます…
…優しんですね
(深澤) まぁ？ほっとけないだけだよ
送ってくよ。
A いや、もう遅いですし大丈夫ですよ
私、もう少し体を冷やして帰りたいですし
(深澤) そう？じゃあ、気をつけてね？
そういや、営業課の子じゃないよね？
A あ…私、事務員の岩本Aって言います。
(深澤) あーだから知らなかったんだ
俺、営業課の深澤辰哉ね！よろしく
じゃあ、またね
A あっはい。ありがとうございました
お気をつけて
事務員さんか…
営業の資料とかでよく事務の部屋にも行くけど
知らない子だったな…
まぁ事務の人達も彼女自体も派手めでもないし
あんまり寄ってくるタイプでもないから
知らなくても当然か
まぁ、今度行った時探してみるか…
なんて考えながら帰る
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作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
