4. ページ5
(深澤) side.
A 考えさせて、
そう言ったAのちょっと強めの声
こんな声聞いたことない
それぐらい酷い事言ってるのは分かってる
Aとの出会いは会社の飲み会
会社の飲み会で皆んなでわいわい騒いだり
ふっかさん〜なんて甘えた声でやってくる女がいたり
…そんな隅で一生懸命、お皿を片付けたり
器を回したりビールを取ったり
誰だろ…あの子
俺はそういうのはほっとけないタイプ
(深澤) 手伝うよ
A あっ大丈夫です。ありがとうございます…
大人しそうな子
皆んなでわいわいする飲み会苦手なんだろうな
そんな第一印象
Aちゃん！飲もうよーー
なんて上司に絡まれて困った顔してる
上手いあしらいかた知らないんだろうな…
A はぁ…
上司からなんとか逃れてまた隅に戻ってきて
小さくため息をつく彼女
なんとなくだった
(深澤) ぬける？
A へっ？
驚いた声でこっちを見つめる彼女
初めてまともに目が合ったけど結構タイプな顔
でもそれだけ。
(深澤) 飲み会。苦手なんじゃないの？
周りには上手い事いっとくからさ
A え…あ、いやえっと
いいです。大丈夫です
少し戸惑って考えてからそういう彼女
(深澤) いいの？疲れるでしょ？
A いえ、大丈夫です。ご気遣いありがとうございます。
そう言ってスッとどっかに行ってしまう彼女
意外…
俺は結構モテる方
ぬける？なんて聞いたら絶対うんって言うし
なんなら向こうからそう仕向けてくる
(深澤) やっぱ苦手じゃん…
また、向こう側で酔っ払った違う上司に絡まれてる彼女から目が離せなかった
でも、好きとかそういうんじゃない
なんていうか彼女はほっとけないタイプ
それだけだった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こむぎ | 作成日時：2020年7月14日 17時
